彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「怖かった・・・」



ゲームセンターにいる人って、オタクっぽい人ってイメージがあったけど・・・



(私に話しかけてきた男の人、ちゃらちゃらした感じだったな・・・)



関山さんの作戦は、とあるオフ会に友達を連れてくるという設定で、『GREATSTAGEの手先になっている男性達とおしゃべりをするので頑張りましょう!』と言われた時、私には無理だと思った。

可愛い系が好きだからと言われ、ますみさんを気に入りそうと思っていたのに、なぜか私にばかり話しかけてきた。

膝とか、なでるように触ってきて、気持ち悪かったかった。



(凛君とは大違い・・・)



って!?何考えてるの、私!?



(凛君は良い人だから、比べるのはおかしいわ!)



凛君は特別!



(関山さんがかばってくれてるけど、私もますみさんや高千穂さんみたいに、うまくかわせればな・・・・)



席に戻りたくない。



(どうして私は、いつもこうなんだろう・・・)



残念な自分に憂鬱になる。

流すボタンを押して、個室のドアを開けた時だった。






「トイレ長かったね。具合悪いの?」

「ひっ!?」





目の前に、あの男がいた。



「上田さん!?」



さっきまで、私にベタベタしてきた男。



「ここ女子トイレ―――――!?」

「違うよ~!男女兼用のトイレだよね!?」



ニコニコしながら言われ、あ!と声をもらす。

思い出す。

女子トイレをのぞいたらいっぱいだったから、隣のすいてる方、女性マークと男性マークが並んでいるところに入ったんだった。



「問題ある!?」

「な、ないですね~失礼しました・・・」



ニヤニヤしてる顔を見ないようにしながら、手を洗うために洗面台に行く。



「あははは!ココちゃんって、けっこうマゾ向きじゃない!?いじめられるのが好きそうー」

「そんなことないです!」



横目で見れば、私が手を洗ってる様子をじっと見えてる。



(やっぱり、怖い・・・・)



「スマホ持ってるよね?」

「え?」

「出して。」

「は?」

「スマホ出して!」



大声で言われて、ビクッと体が震える。