彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「サクラ大戦も良いゲームだし、馬鹿って言う個人攻撃もよくないぞ!?」

「はあ~?本当のことでしょ?今現在リアルで、その子達口説いてたのが何よりの証拠だっつーの!オフ会でナンパゲームすんなよ!ココちゃんにセクハラしてるクソ男!」

「え!?ちが!?」

(涼子ちゃんにセクハラだと!?)



その声に合わせて男の動きが挙動不審になる。

涼子ちゃんは涼子ちゃんで――――



「お手洗いにいます―――――――」



逃げるように席を立ち、トイレの方へと走っていく。



「このタブレット良いなぁ~ねぇ、すがちゃん?すがちゃん?聞いてる、すがちゃん!?」

「え!?う、うん!」

「どうしたの?さっきから変よ?」

「その・・・トイレに行ってくるね!」

「あ、それで?いいよいいよ、行きなよ。」

「ありがとう!」



一瞬目を離しただけだったけど、振り返った時、涼子ちゃんの姿が消えていた。
もう女子トイレに入ったの!?



「あ~ちょっと席替えさせて下さいね!ココちゃんと私が入れ替わって~凛子ちゃんとナナちゃんが入れ替わります~」

「ええ!?ちょ、真に受けて、俺からココちゃんを遠ざけないでよ!?」

「嫌なら、私達帰ろうかー?」



帰宅を伝えるつなぐに、バツの悪い顔になる男。



「う!?い、いいけどさー・・・」

「ココちゃん、どうする?」

「へ、平気。気にしないで。」



作り笑いをする涼子ちゃんの様子と、つなぐの気遣いと、不満げな男の姿を見て、ポニーテールのお姉さんの指摘が事実だったと理解する。