一ノ瀬さんの運転でカジノをしているというお店に着く。
「あれが目的地よ!」
「あそこが、カジノ店ですか?」
「ドアに『GREAT STAGE』って、店名が入ってるでしょ?自己主張強いよねー?」
「ええ・・・。」
カジノ店だと聞いたので、ガラが悪そうな場所だと思ったけど、意外と普通だった。
(町中にとけ込んでる・・・)
ゲームセンターにしか見えない見た目に、少しだけ気味の悪さを感じた。
「さあ、行くよ小林涼子!」
「え?ほ、本当に2人だけで・・・凛君に内緒で行くのですか?」
「そうしなきゃ、ご褒美もらえないでしょ!?」
「だれから、ご褒美もらうって?」
一ノ瀬さんの言葉に、別の声が返事をした。
「なにしてんだ?一ノ瀬ますみと小林涼子?」
するどく低い声が辺りに響く。
名前を呼ばれ、ビックリして、声がした方を見れば・・・
「高千穂さん!?」
「高千穂カンナ!?」
「なにやってんだ、テメーら!?」
怖い顔でにらむ、同級生のヤンキーがいた。
〔★鬼姫が現れた★〕
突然現れたことにも驚いたけど―――――
「なにそのかっこう!?」
「可愛いですね。」
「うるせー!可愛い言うな!!」
いつもの荒れくれた姿から、可愛いメイクをした高千穂カンナさんがそこにいた。
「なに色気だしてんの!?ハロウィンにはまだ早くない!?」
「テメーの厚化粧には負けるけどな!」
「なんですってー!?」
「つーか!こっちの質問に答えろや!オメーらGREATSTAGEに乗り込むきだろう!?」
「うっ!?」
「あ・・・・」
バレてる?
私達がカジノ店に行こうとしてるのが?
いや、バレてて当然よね。
(カジノ店の前にいるんだもんね・・・。)
「違うのか、小林!?」
私を見ながら、カジノを親指で指差す高千穂さん。
「・・・すみません。」
「ちょ、小林涼子!?」
観念して謝れば、ますみさんが怒鳴り、高千穂さんがため息をつく。


