彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





一ノ瀬さんの運転でカジノをしているというお店に着く。



「あれが目的地よ!」

「あそこが、カジノ店ですか?」

「ドアに『GREAT STAGE』って、店名が入ってるでしょ?自己主張強いよねー?」

「ええ・・・。」



カジノ店だと聞いたので、ガラが悪そうな場所だと思ったけど、意外と普通だった。



(町中にとけ込んでる・・・)



ゲームセンターにしか見えない見た目に、少しだけ気味の悪さを感じた。





「さあ、行くよ小林涼子!」

「え?ほ、本当に2人だけで・・・凛君に内緒で行くのですか?」

「そうしなきゃ、ご褒美もらえないでしょ!?」



「だれから、ご褒美もらうって?」






一ノ瀬さんの言葉に、別の声が返事をした。




「なにしてんだ?一ノ瀬ますみと小林涼子?」




するどく低い声が辺りに響く。

名前を呼ばれ、ビックリして、声がした方を見れば・・・





「高千穂さん!?」

「高千穂カンナ!?」

「なにやってんだ、テメーら!?」





怖い顔でにらむ、同級生のヤンキーがいた。



〔★鬼姫が現れた★〕



突然現れたことにも驚いたけど―――――



「なにそのかっこう!?」

「可愛いですね。」

「うるせー!可愛い言うな!!」



いつもの荒れくれた姿から、可愛いメイクをした高千穂カンナさんがそこにいた。



「なに色気だしてんの!?ハロウィンにはまだ早くない!?」

「テメーの厚化粧には負けるけどな!」

「なんですってー!?」

「つーか!こっちの質問に答えろや!オメーらGREATSTAGEに乗り込むきだろう!?」

「うっ!?」

「あ・・・・」

バレてる?

私達がカジノ店に行こうとしてるのが?

いや、バレてて当然よね。



(カジノ店の前にいるんだもんね・・・。)



「違うのか、小林!?」



私を見ながら、カジノを親指で指差す高千穂さん。



「・・・すみません。」

「ちょ、小林涼子!?」



観念して謝れば、ますみさんが怒鳴り、高千穂さんがため息をつく。