彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「よく似合ってるけど、りっ君のお嫁さんになるのはますみだからね?」

「あの、なぜこんなことを?」

「はあ!?ますみ達は『凛道ガール』よ!?敵に顔知られてるはずだから、変装して潜入するのが当然でしょう!?」

「へ、変装!?潜入!?」



(どうしよう・・・本当にボンドガールみたいになってきた・・・!)



「ですから、なぜ!私達が潜入調査をするのですか!?」

「りっ君の役に立ちたくないの?」



腕組みしながら言い放つ姿、本当に可愛い。

ますみさんのフワフワの長い髪は、ショートボブのかつらで短くなっている。

アイラインでくっきりとした目元は愛らしい。

長いまつげに、長い指の爪にはキュートなハート形がちりばめられている。

キュッと持ち上がった口の両端が、堂々した印象を与えていた。

元々、間接的に一之瀬ますみさんを私は知っていた。

ティーンズ雑誌の表紙を飾るカラーページのモデルで、雑誌を通してその存在を認知していた。



(凛君と出会い、その関係で、直接知り合いになったのだけど・・・)



「ますみは、りっ君に助けてもらってばっかりなの!彼の役に立って・・・お荷物じゃないって、証明したい!恩返しがしたいの!」



見た目とは裏腹に、すごく肉食系。

それだけ、凛君のことを愛してるのが伝わってくる。



「小林涼子!あんたは恩返しをしたくないの!?」

「え!?それは・・・したいですが・・・」



私も・・・一之瀬さんほどじゃないけど、凛君に助けてもらった。



(かばってくれて、守ってくれた。)



「お役に立ちたいとは、思ってます・・・。」

「決まりね!行くよ!」

「え!?どこへ!?」

「あんた人の話聞いてた!?カジノよ!カ・ジ・ノ!」

「カ、カジノ!?」



教えられたのは、本当に私には場違いすぎる、無縁の場所。