彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「そのゲーム、月額はどれぐらいですか?使った現金はいくらですか?」

「あ、使ってないよ。無料で始められるゲームだったから。」

「無料?」

「うん。有料だったらやってないよ。」


(それ、あやしくねぇか?タダほど高いものはねぇーぞ?)


凛道蓮モードで考えていれば、あ、と吉田さんが声を漏らす。


「無料で登録は出来たけど・・・それは、小村さんの招待状があったから出来たんだった。」

「『招待状』?」

「そう。小村さんの友達紹介を利用したら、月額料金を無料で始められたんだった。」


「そうでしたか・・・」

(完全に詐欺の匂いしかしない。)



〔★怪しさ満点だった★〕



よくそんなアプリで、変なゲームで、遊ぼうと思えたわね。

顔に出さないように、心の中で呆れる。

そんな私の前で、吉田さんは詳細を語る。


「だから・・・余計に小村さん達を怒らせたの。彼女のおかげで特別に無料会員になれたのに、まったく勝てなくなったから。」

「勝てなくなった・・・・・ですか?」

「うん・・・。それまでは、負けてもやり込めば、最後は+ポイントになって利益が出てた。だけど、最近は、負けを取り戻せない・・・!」

「それは仕方ないですよ。今まで勝ちすぎだっただけだと、あきらめた方がいいです。」

「そうはいかないよ!今まで、私の勝ちポイントを稼いでたから、小村さん達に構ってもらえたのに・・・!そのお礼で、雑誌に出てる有名店につれてってもらえて、パーティーとか、イケメンを紹介してもらえたの!私が勝ったポイントで、他のゲームで課金したり、いろいろ遊んでたのが出来なくなって・・・!!」


(おいおい、ゲームのお返しにしては、豪華すぎねぇか?)


ただのゲームじゃ無くねぇ?


完全に、詐欺を疑いながら聞いた。



「あの・・・吉田さんの勝った分で遊んでいて、それが出来なくなって小村さん達が怒っていじめてくるのって、完全な言いがかりだと思いますよ?距離を取って逃げた方がいいですよ?」

「それができないから困ってるの!!」

「?どういうことですか?」

「・・・りたの。」

「え?なんですか?」

「・・・つまりね・・・」



モゴモゴ言う相手に聞き返せば、唇を震わせながら吉田さんは言った。