「そのゲーム、月額はどれぐらいですか?使った現金はいくらですか?」
「あ、使ってないよ。無料で始められるゲームだったから。」
「無料?」
「うん。有料だったらやってないよ。」
(それ、あやしくねぇか?タダほど高いものはねぇーぞ?)
凛道蓮モードで考えていれば、あ、と吉田さんが声を漏らす。
「無料で登録は出来たけど・・・それは、小村さんの招待状があったから出来たんだった。」
「『招待状』?」
「そう。小村さんの友達紹介を利用したら、月額料金を無料で始められたんだった。」
「そうでしたか・・・」
(完全に詐欺の匂いしかしない。)
〔★怪しさ満点だった★〕
よくそんなアプリで、変なゲームで、遊ぼうと思えたわね。
顔に出さないように、心の中で呆れる。
そんな私の前で、吉田さんは詳細を語る。
「だから・・・余計に小村さん達を怒らせたの。彼女のおかげで特別に無料会員になれたのに、まったく勝てなくなったから。」
「勝てなくなった・・・・・ですか?」
「うん・・・。それまでは、負けてもやり込めば、最後は+ポイントになって利益が出てた。だけど、最近は、負けを取り戻せない・・・!」
「それは仕方ないですよ。今まで勝ちすぎだっただけだと、あきらめた方がいいです。」
「そうはいかないよ!今まで、私の勝ちポイントを稼いでたから、小村さん達に構ってもらえたのに・・・!そのお礼で、雑誌に出てる有名店につれてってもらえて、パーティーとか、イケメンを紹介してもらえたの!私が勝ったポイントで、他のゲームで課金したり、いろいろ遊んでたのが出来なくなって・・・!!」
(おいおい、ゲームのお返しにしては、豪華すぎねぇか?)
ただのゲームじゃ無くねぇ?
完全に、詐欺を疑いながら聞いた。
「あの・・・吉田さんの勝った分で遊んでいて、それが出来なくなって小村さん達が怒っていじめてくるのって、完全な言いがかりだと思いますよ?距離を取って逃げた方がいいですよ?」
「それができないから困ってるの!!」
「?どういうことですか?」
「・・・りたの。」
「え?なんですか?」
「・・・つまりね・・・」
モゴモゴ言う相手に聞き返せば、唇を震わせながら吉田さんは言った。


