泣き止んだ吉田さんから最初に言われたこと。
「菅原さんにひどいことを言って、本当にごめんなさい。」
真摯な姿と言葉による謝罪だった。
「もう気にしなくていいですよ。」
人が来ない後者の裏で、私達はくっついて話していた。
始業式はまだ続いているため、お互いの教室はカギがかかったままだ。
荷物を置いて帰ることは出来ないので、始業式が終わるまでの間、2人で時間をつぶしていた。
そこで吉田さんは、なぜ彼女がいじめられるようになったかを話してくれた。
「小村さん・・・さっきいたグループのリーダーの子なんだけどね、スマホを新しく買い替えたって話してたら話しかけられたの。『やりたいスマホゲームの人数が足りないから、付き合ってほしい。』って。」
「数合わせで、遊ぼうって誘われたの?」
「うん、最初はそうだった。初めてしたスマホアプリだったけど・・・すごく勝ったんだ。面白いぐらい勝って、小村さん達から褒められて・・・。女子グループの中でも、カースト上位の子達からチヤホヤされて・・・私、浮かれたんだ。嬉しくて、勝ち取ったポイントを小村さん達にわけて、喜ばれて、おだてられて・・・好かれてるって勘違いしてた。」
「そのポイントって、どんなものなんですか?」
「・・・ゲームの中で使えるマネーポイントなの。あんまりにも私が勝ちすぎるから、小村さんとかが『お恵みを~』とか、『おごって下さーい』とか言ってきて・・・気分がよかったから、言われるまま、あげちゃってたんだ・・・。」
「・・・そうですか。」
(・・・『たかられた』っぽい感じだな。)
それが話を聞いた第一印象。


