彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




無事、よっちゃんに勉強を教えて、洋食屋さんで一緒に夕食を済ませた後、私は凛道蓮となって瑞希お兄ちゃん達と合流した。

よっちゃんがわからないと言った問題は、彼女の、のみこみの良さもあって、理解してもらうことができた。



(これで明日よっちゃんが、上手く小村達に教えられるといいけど・・・)



大体、いじめてる奴にわからないところを教えてもらうって・・・図々しくない?

まぁ・・・いつも宿題を丸写しされてる私が言っても、説得力はないけどね・・・





「凛!聞いてるか?」

「え!?あ、すみません!聞いてなかったです!」



だから、よっちゃんのことが気になって、瑞希お兄ちゃんの声が届かなかった自分に驚いた。



「モニカが、もう目を開けていいって言ってるぞ?」

「凛ちゃ~ん、おめめ、あけていいのよぉ~」

「す、すみません!」



言われるがまま目を開ければ、目の前の鏡にいつもとは違う凛道蓮が映る。



「おーイイ感じじゃんか、凛!?」

「そ、そうですか?」

「おう!茶髪も似合うじゃんか!?さすがモニカ!」

「うふふふ~どーいたしまして♪」



褒める瑞希お兄ちゃんの声に合わせて、私の後ろにいたお姉さんが私の肩に手を置いた。

時間ギリギリで瑞希お兄ちゃんのいる『Felicita(フェリチータ)』に来た私は、真っ先に和室に通される。

現役メンバーはみんな集まっており、初代メンバーは瑞希お兄ちゃんと烈司さんとモニカちゃんだけだった。



「張り込みするなら、可愛くしたげる♪」

「いや、凛道蓮だとわかんないようにしてくれるだけでいいぞ、モニカ。」

「可愛くしたげるっ!!」

「凛、我慢しろ。」

「は、はい。」



おしゃれの・・・ファッションのセンスがいいモニカちゃんの手によって、茶色のカラコンとウィッグのカツラとお化粧で・・・チャラ男っぽくされてしまった。

眉毛を茶色に染められそうになったのでお断りした結果、額を隠すバンダナで誤魔化すこととなった。

染めるのはもちろん、そられたりしたら、菅原凛の学校生活に悪影響が出る。

口元はシルキロールから、ワイヤー入りのマスクに変えた。

今回は口元のシルキロールはナシとなった。