無事、よっちゃんに勉強を教えて、洋食屋さんで一緒に夕食を済ませた後、私は凛道蓮となって瑞希お兄ちゃん達と合流した。
よっちゃんがわからないと言った問題は、彼女の、のみこみの良さもあって、理解してもらうことができた。
(これで明日よっちゃんが、上手く小村達に教えられるといいけど・・・)
大体、いじめてる奴にわからないところを教えてもらうって・・・図々しくない?
まぁ・・・いつも宿題を丸写しされてる私が言っても、説得力はないけどね・・・
「凛!聞いてるか?」
「え!?あ、すみません!聞いてなかったです!」
だから、よっちゃんのことが気になって、瑞希お兄ちゃんの声が届かなかった自分に驚いた。
「モニカが、もう目を開けていいって言ってるぞ?」
「凛ちゃ~ん、おめめ、あけていいのよぉ~」
「す、すみません!」
言われるがまま目を開ければ、目の前の鏡にいつもとは違う凛道蓮が映る。
「おーイイ感じじゃんか、凛!?」
「そ、そうですか?」
「おう!茶髪も似合うじゃんか!?さすがモニカ!」
「うふふふ~どーいたしまして♪」
褒める瑞希お兄ちゃんの声に合わせて、私の後ろにいたお姉さんが私の肩に手を置いた。
時間ギリギリで瑞希お兄ちゃんのいる『Felicita(フェリチータ)』に来た私は、真っ先に和室に通される。
現役メンバーはみんな集まっており、初代メンバーは瑞希お兄ちゃんと烈司さんとモニカちゃんだけだった。
「張り込みするなら、可愛くしたげる♪」
「いや、凛道蓮だとわかんないようにしてくれるだけでいいぞ、モニカ。」
「可愛くしたげるっ!!」
「凛、我慢しろ。」
「は、はい。」
おしゃれの・・・ファッションのセンスがいいモニカちゃんの手によって、茶色のカラコンとウィッグのカツラとお化粧で・・・チャラ男っぽくされてしまった。
眉毛を茶色に染められそうになったのでお断りした結果、額を隠すバンダナで誤魔化すこととなった。
染めるのはもちろん、そられたりしたら、菅原凛の学校生活に悪影響が出る。
口元はシルキロールから、ワイヤー入りのマスクに変えた。
今回は口元のシルキロールはナシとなった。


