彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)

こうなっては仕方ない!

一刻も早く、母とよっちゃんを引き離さなければならない。



「お母さんもう行ってよ!私、よっちゃ・・・吉田さんと勉強して帰るから急いでるの!」

「あら、勉強するなら、少しぐらい遅くなってもいいわよ。その代わり、帰る前に電話をちょうだい。明るい場所を通って帰ってくるのよ?」

「わかったからもう行って!」

「ちなみに吉田さん、うちの娘、学校ではどうしてます?あまり話してくれないから気になるのよ。」

「やめてってっ!!」



(つーか、言えるわけねぇだろう!親にいじめの実況中継なんか言えるか!)



「吉田さん、教えて下さる?」

「よっちゃん、答えなくていいよ!」

「いいじゃない、凛。吉田さん、遠慮しなくていいから教えて。」



ダメだと言うのに引き下がるお母さん。

強引な母の問いかけに、よっちゃんは―――――――





「凛さんには良いところしかないです。」

「「え!?」」





予想外の評価を口にした。



「クラスが違うので詳しくはわからないですけど、渕上さんに気に入ってもらっているって、学校では有名なことです。」



そう語るよっちゃんは、ニコニコしていた。



「みんながうらやましがるくらい、渕上さんに気にかけてもらってるんですよ?凛さんを見習うべきなんですが~あたしなんか、とてもとても!マネできないです。」

「え!?渕上さんのお嬢さんは、そこまでうちの凛を!?」

「そうなんです、おば様。凛さん、皆に優しくて穏やかで勉強もすごくできますから。だから、渕上さんに好かれちゃうんだと思います。本当にすごいですよ。」

「そうなの~!?凛ってば、本当に渕上さんに好かれるのね!」
「はい、凛さんは間違いなく、渕上さんに好かれてます。むしろ、特別扱いされてると言ってもいいですよ。」

「特別扱い!?」



喜ぶ母に、よっちゃんはさらにしゃべる。