自分の体験談をもとに考えれば、吉田さんへのリンチも、彼女に原因はない気がした。
「・・・・・・・負けたの。」
「え?」
そう判断した時、小さな声で吉田さんがポツリと言った。
「ネットゲームで、負けたの。」
「ネットゲーム?」
「ネットゲームで負けて・・・みんなの足を引っ張ったから・・・」
「ええ!?」
(くっだらない理由だな、オイ!?)
いや、理由があるだけマシなの!?
てか、ほぼ言いがかりじゃない!?
宿題を見せてやってたのに、恩をあだで返された私と、いい勝負か!?
〔★凛は加害者側に、利益しか与えていない★〕
「本当にそんな理由で?」
「そんな理由じゃない!!」
思わずもれた本音に、吉田さんが食らいついてきた。
「普通のゲームじゃないのよ!?負けて借金作ったのよ!?」
「えっ!?課金タイプだったの!?てか、借金って、どういうことですか!?」
「あ・・・!?」
私の問いかけに、しまったという顔でうつむく吉田さん。
「あの・・・まさか、さっきの人達に、お金を借りてまで、課金ゲームをしたということですか?」
「借りてない!あの人達から、お金なんて借りてない!」
「ん??じゃあ、借金ていうのは・・・??」
「ゲー・・・・ゲームの中で・・・・」
「あ、そういう設定ですか!?」
よくわからないけど―――――
「現実社会で、吉田さんが借金を作ったわけじゃないんですね?」
「・・・・・うん。」
「なんだ、よかった~!!」
なによ。
ゲームの中での話か~!
そりゃあそうよね~
「『よかった』って・・・どういう意味?」
顔を上げた吉田さんは、怒ってるような、泣きそうな、何とも言えない表情で私を見る。
だから、誤解させないためにも彼女の問いに答えた。


