「菅原さんと仲良くしたら、私もいじめるって言われて!仕方なかったの!だって、相手はあの渕上さんだから――――・・・・!!」
「わかってますよ。」
『ひどいこと』を、言われた瞬間は驚いた。
意味を理解してからは、ショックだった。
傷ついたし、悲しくかったし、思い出しては、すごく腹が立った。
(だけど・・・)
―凛!―
悲しみを忘れさせてくれる存在がいた。
だから今日(こんにち)まで、『菅原凛』として戦ってこれている。
(なによりも・・・泣いてる子相手に、今さら文句言うのは・・・ね。)
「私のことはいいです。あの時は、ああしないと、吉田さんがひどい目にあっていたわけで・・・」
そこまで言って、疑問に思う。
(あのヤンキー女達・・・・渕上一味に合わせて、菅原凛をいじめはずなのに――)
「どうしてあの人達は、吉田さん『も』、いじめるような真似をしてたのですか?」
さきほど、吉田さんが自供したとおり、彼女は『菅原凛』をいじめる側に回ったと言った。
(『菅原凛へのいじめに賛同する』ことで、共犯認定を受けていた。)
英英辞書の貸し借りがあったとはいえ、私への悪口を言ったから、いじめの巻き沿いは食ってないはず。
(それなのになぜ、吉田さんは渕上の手下のヤンキー女達にリンチされていたの?)
どういうこと?
(うーむ・・・)
思わず考えたけど、すぐに考えるのをやめた。
(理由はないかもな・・・。)
なんとなく、考えるのは、原因を探すのは無駄な気がしたから。
(私の時だって、飯塚アダムの方から絡んできたのに、私の方が色目使ったとか言いがかりをつけられたもんね。その誤解が解けても、『ムカつくから』って理由で、完全に渕上ルノアの気分の問題で、いじめの標的にされてるからな・・・)
何度考えても、私に非がない分、納得いかないのよね・・・!!
〔★宿題を嫌々見せてやった結果の、理不尽ないじめだった★〕


