彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「テメー凛・・・!まさかそいつらを、無傷で帰したわけじゃないだろうな・・・!?」

「え、いえ、あの!すみません!僕には内緒ってことで、円城寺君とかに君と、東山高校に通うメンバーだけで、追い返しちゃったみたいで!」

「あん!?頭のオメー抜きでか!?」

「す、すみませんでした!!」



いつもと違う怖い顔に、全力で謝罪する。



「・・・。」

「すみませんでした!!」

「・・・。」

「ほ、本当の本当に、申し訳ございませんでした!!」

「・・・・・・・・チッ!まぁいい。」



長い長い沈黙の後で、吐き捨てるように瑞希お兄ちゃんが言った。



「凛、喧嘩の時に、頭が引っ込んだままでいるんじゃねぇ!しっかり、告げ口してくれる奴がいるなら、それ利用して前に出る姿勢をとれ!」

「例えば・・・?」

「オメーのことだから、告げ口した奴をかばって、知らん顔したんだろうけど、関山が教えてくれたって、親切に円城寺達に言う必要ねぇだろうが!?密告者の存在を隠しつつ、『何でもお見通し』って姿勢をとればいいだけだろうが!?」

「あ、そっか!」

「そうだよボケ!次からは気をつけろ!」

「ご、ごめんなさい!」

「わかったんなら頭上げろ!」



言われるがまま顔をあげれば、厳しい表情の好きな人と目が合う。

そういえば、瑠華さんと永山の関係について、なにもコメント頂いてない。



「あの、瑞希お兄ちゃん・・・瑠華さんと永山―――――」

「その話は後だ!今はどうすべきか・・・わかってんだろう、4代目?」



言葉をさえぎりながら、名前ではなく数字で呼ばれた。



「龍星軍の縄張りで、フザケタ真似されて、黙ってるのか~4代目!?」

「・・・いいえ。」



初代の顔で言う好きな人に、これ以上の質問はできないと判断。





「すぐに片づけます。」

「よし、全員で片付けろ。」

「・・・押す!初代総長!!」





瑞希お兄ちゃんの言葉に従い、後継ぎらしく勇ましく返事をする。

そしてすぐに、グループLINEを開く。

その場で、龍星軍メンバー全員に集合をかけた。