「バラさんはタチの悪い未成年犯罪の専門みてぇなもんだから、いずれは『GREATSTAGE(ぐれーとすてーじ)』の捜査はする。現に、しくじった埼玉県警が、私服警官って呼ばれるかっこうで、この辺りをうろついてるって噂がある。」
「え!?この街に、埼玉県警がきてるんですか!?」
「あくまで噂だ。まだ、確定はしてねぇけどな。ネットカジノはゲーム中毒と、ギャンブル依存症が、ダブルパンチでくるもんだ。普通に考えても、警察さんが放っておくはずはねぇ。」
「埼玉県警が捜査してること、バラさんは知ってるのでしょうか?」
「知ってるだろうぜ。テメーの縄張りに他の奴がきてんだ。断り入れなきゃ捜査できないのが警察さんだからな。」
「では、合同捜査をしてる可能性は?」
「どうだろうな・・・ここじゃ、『まだ事件になってない』からな。事件にならないと動けないのが警察組織だろう?」
「・・・納得です。」
あのおじさんなら、そういうのを無視して動きそうだけど。
(瑞希お兄ちゃんのお言葉は否定できない・・・!)
そこまで考えて、ふと気になった。
「瑞希お兄ちゃん、あの・・・」
「どうした?」
「瑠華さんのことなんですが・・・鳴海瑠華さんと永山の関係は?『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』の人間が僕らのところに来たのに、関係してたりするのですか?」
「『僕らのところに来た』って、どういうことだ?」
「あ、すみません!つなぐが内緒で教えてくれたのですが・・・今日、東山高校に、『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』の永山と美涼という男が、『お金を払うから、龍星軍にお店のケツ持ちになってほしい』とたずねてきて、断ったばかりなんですよ。」
「はあ!?」
とたんに、瑞希お兄ちゃんの態度が悪化する。


