彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「ネットだけでつながってると、わからないことが多い。見た目が良くて、賭け事をしてると・・・大人に言えなさそうなやつを選ぶ場所でもある。つーか、店舗は人集めが目的だから、来店して遊んでくれなくてもいい。ゲームに登録さえしてもらえば、24時間いつでも遊んでくれるからな。」

「あ!?そういうことですか・・・!」

「いつでも自分の好きな時にゲームできるうえに、バイトできない年齢のガキが小遣い稼げるゲームとなれば、必ず遊ぶだろう?」

「そんなにうまくいきますかね?カジノなんて・・・」

「現金じゃなくてポイントを使うから、金を使ってる感覚がない。なによりも永山達は、皇助が言うように、ゲームの勝敗を操作してる。」

「インチキゲーム、確定ですか・・・!?」

「そうだ。しかも、最初は絶対にとことん勝たせる。数十万勝たせたところで、負けるように細工する。買った時の楽しさ、負けた分の金額を取り戻すため、かけ事カジノゲームにハマっちまう。狙った客を借金漬けにして、借金返済の名目で働かせるんだ。」

「あの~そういう仕掛けでしたら、悪事が行われている店舗に参加者が集まり、参加者を連れて来た連中が集まったところで、警察に通報すれば、一網打尽で悪い奴らを全員――――」

「捕まえられないぞ?」

「え!?」



私の提案をダメ出ししたのは獅子島さん。



「直接の実行してるのは、ゲームに負けて永山に借金してる奴らだ。永山達幹部は、指示を出してるだけで動いてねぇ。そもそも、金のやり取り自体は、ネットの中でしてる。」

「くっ!オレオレ詐欺の奴らみたいですね・・・!?」

「同じようなもんだ。」



悔しがる私に、瑞希お兄ちゃんが言った。



「仮に参加者が集まってる時に踏み込んだとしても、そういう時に踏み込まれたら困るって、連中もわかってる。つまり、裏カジノしてる証拠になる大事な情報を店に保管してねぇだろう。」

「そ、そうでしたか・・・。」



ため息交じりでおっしゃる瑞希お兄ちゃんに納得。