「そんなに僕は・・・ダメですか?」
「・・・相性が悪い、と思っただけだ。凛がダメってことじゃねぇーよ?」
へこむ気持ちで聞けば、優しい声で瑞希お兄ちゃんは言う。
「相性・・・ですか?」
「問題の相手は、詐術(さじゅつ)をしてんだよ。」
「さじゅつ??」
「さっきの闇金のおっさんも言ってただろう?未成年が借金をする時、成人しているように見せて借金して相手ををだまして契約する。それすると、取り消しできない上に、支払い義務が発生すんだ。」
「うわぁ~警察案件じゃないですか!?だから僕とは相性が悪いと!?」
「いや、凛は素直だからさ、だまされやすいよ思ってよ。」
「被害者として心配して下さったのですか!?」
〔★ダマされないだけの経験値が足りない★〕
「それじゃあ・・・詐術が行われてる裏カジノってことですか?」
「そういうこと!最初はマジで、ネットだけで稼いでたみたいだ。それが思いの外、大儲けできたらしく、味をしめちまって、営業範囲を拡大したんだ。ネットの世界だけじゃなく、リアルでもプレイヤーの客との接点を持つことをはじめた。それが『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』だ。」
「店舗化したのですね?」
「そうだ。人集めとして、店舗でゲームさせつつ、オフ会も開いてる。」
「オフ会!?・・・って、ネットで仲良くなった人達同士で集まる交流会のことですか!?」
「そうだ。オンラインゲームで参加者を集めて、カモになりそうなやつを選んでんだよ。」
「カモ、ですか・・・?」
「皇助達も言っただろう?目を付けたターゲットを、借金まみれにされた被害者の話?」
「あ、はい。・・・え!?まさか!?」
「オフ会集まった奴らの中から、都合のいいカモを選んでるわけだよ。見た目がいい方が、風俗や水商売をさせるにはちょうどいいだろう?」
「そんな理由で!?」
「あとは、親バレ学校バレ、大人に相談できない感じの奴もかけ事の借金地獄に落とす。そういうやつは、バレるのを恐れて言いなりになる。」
「でもそうなったら、警察に―――――」
「サツには言えねぇ奴を、選んでんだよ。」
私の言葉を瑞希お兄ちゃんが否定する。


