「ましてや、手の届く範囲で簡単にカジノができるようになったら、警戒心も薄れる。」
「そう思います。僕はおもちゃのスロットしか回したことないですが、あれはかなり楽しいですものね。」
「ぷっ!凛、お前・・・」
「え!?ぼ、僕、変なこと言いましたか!?」
「いや・・・凛の考えてたスロットは、昔ながらのアナログな方だったのかと思ってな。」
「アナログ??」
「今はAIの時代だぜ?それにあわせてカジノも進化して、もっとデジタルで、バーチャルな方面で考えようぜ?」
「と、言いますと?」
「俺らの身近に、いつでも簡単に出来るスロットがあるだろう?」
「え?そんな便利な物、ありますか?」
「ある。家にいながらカジノが出来る方法、あるよな?」
「え・・・・?あ!?」
そう言われてピントきた。
「ネット!?」
「正解。そんでもって、永山達のやってるのが、カジノはカジノでも、『インターネットカジノ』だ。」
「インターネットカジノ!?」
そう言われてやっと理解した。
「―――――――――インターネットの仮想空間で、賭博行為をしているのですか?」
「そうだ。電子マネーや電子コインで買い物できる時代だ。現金をのチャージも交換も簡単だからな。」
「うわぁ・・・発達したのは、AIだけじゃないんですね・・・?」
「そういうことだ。ネットカジノなら、だれでも参加できるメリットがある。おまけに、やってる奴が犯罪をしてるって自覚がないから性質が悪い。」
「自覚がない、ですか???」
「そうだ。俺も凛もバーチャルゲームで育った世代で、ネット世界は身近なもんだろう?」
「あ、はい。」
「見かたを変えれば、ゲーム慣れしちまってるから、ゲームをする感覚でネットの違法カジノをやっちまう。ネットカジノのデメリットは、課金ゲームの延長戦感覚でしちまうから罪の意識がないんだ。金を使うって意味では、どちらも同じだから、違いがわからなくなってるんだろう。」
「あ・・・言われてみれば・・・」
お金使うことに変わりないもんね。
「そのせいか、ネットカジノをする奴は若い奴が多い。カジノもゲームも、金を使って遊ぶって点では同じだから、自分のお金でやってるのに何が悪いってことになるんだよ。」
「納得です・・・」
お手軽にできるから、みんなが手を出してしまう。


