彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「でも烈司さんだったら、わかるかもしれませんけどね。」

「可能性はあるが、そこまでして知りたくねぇし、無駄な力使わせて体に負担かけさせたくはねぇーよ。烈司も興味ないだろうから、『視ない』だろう。」

「じゃあ獅子島さんなら・・・」

「自分に火の粉がかからない限り、静観してるな。」

「モニカちゃんも?」

「同じアメリカなら、『プライベート・パレード』にしか関心ねぇだろうな。」

「なんですか、それ?」

「アメリカのニューヨークで毎年6月に開かれる人権運動だ。の世界中のLGBT・・・ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー達が集まって、レインボーの旗を振りながら人権取得を訴えるもんだよ。」

「なぜ、レインボーの旗なのですか?」

「LGBTのシンボルカラーなんだ。1978年にサンフランシスコのゲイのパレードで使われてから定着したんだよと。」

「瑞希お兄ちゃん、物知りですね!尊敬しますっ!」

「ははは!全部、モニカの受け売りだ。話がそれちまったが、例えカジノ施設が出来ても、自分で使う金を自制できないなら行かなければいい。けど、『カジノがある環境が普通』になって『慣れてきたら』・・・どうなる?」

「え?」

「『みんながしているならする自分もしなきゃ』ってのが日本人だろう?友達がスマホ持ってるから、ゲーム持ってるから、自分もほしいってのと同じだ。」

「・・・そうですね。」



みんな一緒というのは、良いことかもしれないけど、残酷な時もある。

みんなが見てるドアラマを見てないと、友達の輪に入っていけない。

みんなが持ってるゲームを持ってないと、仲間外れになる。

みんながしてることを、自分もしないと孤立してしまう・・・考えてみれば、おそろいって怖いことかもしれない。