彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「あの!それって・・・」



今の日本で議論されている増税や年金問題、待機児童、非正規と正社員の差、雇用年齢と公務員と政治家への優先背的な給料保障、増加するフリーター、ニート、引きこもり、アメリカ軍の基地問題、北方四島の返還などひっくるめて考えた時、パズルのピースがあった気がした。



「日露戦争後の日本と、現代の日本のカジノ誘致問題って・・・状況が似てませんか・・・?」

「そうかもな。」



思ったことを口にすれば、瑞希お兄ちゃんは否定しなかった。



「不況が長く続くと、本当の問題から目を離させるために、とっぴょうしもないことを始めちまうもんなんだよ。」

「じゃあカジノって・・・国民の不満のガス抜きのために提案されたのですか・・・?」

「・・・・否定は出来ねぇな。IRは・・・アメリカも絡んでるらしいって、噂で聞きたからな・・・」

「ツイッター大統領ですか?」

「ぶっ!?おま!?ぷっ、はははは!凛!お前時々、シリアスな話をギャグに変えるよなぁ~?はっはっはっはっ!」

「え!?違いました!?ツイッターでつぶやきまくってますよね!?アメリカの最高権力者!?話のコシを負ったのならお詫びします!ごめんなさい。」



慌てて謝れば、爆笑しながら瑞希お兄ちゃんはおっしゃった。



「ハハハ!謝んなって!まぁ、俺ら庶民がどうこう言ったところで簡単には変わんねぇ。コロナの時の10万円の給付金ぐらいに、いろんなことが重なって、国民が殺気立たなきゃ、上のもんはうごかねぇから。真実なんて、わからないことの方が多いぜ?」

「確かに。」



瑞希お兄ちゃんも、私が女の子だという真実を知らないもんね。



〔★凛の場合は、カン違いとだまし討ちが重なっていた★〕