「僕は瑞希お兄ちゃんと、ラスベガスのカジノがある場所に行きたいだけですので・・・。」
「そ・・・そうか・・・。」
あせる私に、瑞希お兄ちゃんも同じような顔になる。
「うーん・・・わかった。凛が大きくなったら、一緒にラスベガスのカジノに行こう。」
「え!?いいのですかっ!!?」
「おう。立川談志みてぇにすれば、安全にカジノを楽しめるだろう。」
「立川談志??」
「あ、凛は知らないか?もう死んじまったけど、有名な落語家のじいさんだ。スポンサー付きでラスベガスのカジノに行った時、スポンサーがカジノで遊ぶ金をくれたんだけど『使わないのが一番』って言って、他の奴らがギャンブルしてる姿を見て楽しんで、自分は金を使わないで帰ってきたんだよ。」
「確かにそれなら安全に楽しめますが!?」
〔★それは『ただ』の見学だ★〕
「それなら安全だよな~俺もその爺さんについて描かれた、『風とマンダラ』って落語漫画で知ったんだけどな。」
「納得ですが・・・それカジノじゃなくないですか?」
「けど、カジノは楽しめてるだろう?依存したら、ヤバいってわかってんだろうな。なかなか日本では、ギャンブル依存症が危険だって考えが広まってねぇからな・・・。メイド・イン・ジャパンであっても、カジノ・ジャパンはあぶねぇ。車や家電製品みたいに、日本のだから安全ってわけじゃねぇんだ。」
「それはそうですが・・・・でも・・・・日本政府は、国はIRに賛成というか・・・カジノ日して協力的ですよね・・・?」
「凛、歴史は得意か?」
「え?えーと・・・普通です。」
「日露戦争はわかるか?」
「わ、わかります。」
「じゃあ、日露戦争の後、日本各地に競馬場が出来たことは知ってるか?」
「え!?競馬場??」
ロシアと戦った話は分かるけど、その後に競馬場ができたって言うのは―――――――
「知りません。」
「普通はそうだよな。」
私の言葉にうなずくと、瑞希お兄ちゃんは教えてくれた。


