彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「僕は瑞希お兄ちゃんと、ラスベガスのカジノがある場所に行きたいだけですので・・・。」

「そ・・・そうか・・・。」



あせる私に、瑞希お兄ちゃんも同じような顔になる。



「うーん・・・わかった。凛が大きくなったら、一緒にラスベガスのカジノに行こう。」

「え!?いいのですかっ!!?」

「おう。立川談志みてぇにすれば、安全にカジノを楽しめるだろう。」

「立川談志??」

「あ、凛は知らないか?もう死んじまったけど、有名な落語家のじいさんだ。スポンサー付きでラスベガスのカジノに行った時、スポンサーがカジノで遊ぶ金をくれたんだけど『使わないのが一番』って言って、他の奴らがギャンブルしてる姿を見て楽しんで、自分は金を使わないで帰ってきたんだよ。」

「確かにそれなら安全に楽しめますが!?」



〔★それは『ただ』の見学だ★〕



「それなら安全だよな~俺もその爺さんについて描かれた、『風とマンダラ』って落語漫画で知ったんだけどな。」

「納得ですが・・・それカジノじゃなくないですか?」

「けど、カジノは楽しめてるだろう?依存したら、ヤバいってわかってんだろうな。なかなか日本では、ギャンブル依存症が危険だって考えが広まってねぇからな・・・。メイド・イン・ジャパンであっても、カジノ・ジャパンはあぶねぇ。車や家電製品みたいに、日本のだから安全ってわけじゃねぇんだ。」

「それはそうですが・・・・でも・・・・日本政府は、国はIRに賛成というか・・・カジノ日して協力的ですよね・・・?」

「凛、歴史は得意か?」

「え?えーと・・・普通です。」

「日露戦争はわかるか?」

「わ、わかります。」

「じゃあ、日露戦争の後、日本各地に競馬場が出来たことは知ってるか?」

「え!?競馬場??」



ロシアと戦った話は分かるけど、その後に競馬場ができたって言うのは―――――――



「知りません。」

「普通はそうだよな。」



私の言葉にうなずくと、瑞希お兄ちゃんは教えてくれた。