彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「どうした凛?変な顔して?」

「へ!?い、いいえ!何でもないですよ~!」



不思議そうに聞く瑞希お兄ちゃんに照れ隠しをしながら、ごまかしも込めて話をふった。



「強盗第二弾って・・・・そんなに頻繁に、強盗が訪ねてくるものなのですか!?」

「来るぞ。ラスベガスは治安がわりぃから、そこに住んでる奴らはみんな、警戒心が強いんだよ。特に野生で生きてる地下住民の方が、強盗にあいやすいんだ。」

「日本でいうところのホームレス狩りですか・・・?」

「いやいや、ホームレス狩りは日本限定じゃねぇ。世界中であるぞ?カジノがある場所なら余計に多い。だからラスベガスの街を、警察官がマメに巡回してるんだ。けっこうな数だったけど、あれでも足りてねぇんだとよ。」

「物騒ですね・・・」

「そうだな。つくづく、日本は治安が良いと・・・あの時ばかりは思ったわ。」

「ちなみに百鬼さん・・・・・・反省したのですか?」

「反省したかはわからねぇが、我慢する心は覚えたかもな。テメーのわがまま通してまで、ギャンブルをすることはなくなったな。」

「つまり、ギャンブル自体は――――――?」

「やめてないな。」



そう言って、瑞希お兄ちゃんが指さしたのは、百鬼がいつも座る定位置。

その席の、テーブルの上には、競馬新聞とパチンコに関する雑誌と、いろんな種類の宝くじの束が積まれていた。



「たくっ・・・あんなもん買う金があったら、貯金しろってんだ・・・!」

「・・・後で片づけていいですか?開店したら、お客さんが座れません。」

「気にすんな、凛。本人に片づけさせっから。」



そう言って私の頭を撫でてくれたけど、絶対に百鬼は片づけそうにないので、百鬼の部屋にぶち込もうと決める。



〔★凛は日々、学習していた★〕