「どうした凛?変な顔して?」
「へ!?い、いいえ!何でもないですよ~!」
不思議そうに聞く瑞希お兄ちゃんに照れ隠しをしながら、ごまかしも込めて話をふった。
「強盗第二弾って・・・・そんなに頻繁に、強盗が訪ねてくるものなのですか!?」
「来るぞ。ラスベガスは治安がわりぃから、そこに住んでる奴らはみんな、警戒心が強いんだよ。特に野生で生きてる地下住民の方が、強盗にあいやすいんだ。」
「日本でいうところのホームレス狩りですか・・・?」
「いやいや、ホームレス狩りは日本限定じゃねぇ。世界中であるぞ?カジノがある場所なら余計に多い。だからラスベガスの街を、警察官がマメに巡回してるんだ。けっこうな数だったけど、あれでも足りてねぇんだとよ。」
「物騒ですね・・・」
「そうだな。つくづく、日本は治安が良いと・・・あの時ばかりは思ったわ。」
「ちなみに百鬼さん・・・・・・反省したのですか?」
「反省したかはわからねぇが、我慢する心は覚えたかもな。テメーのわがまま通してまで、ギャンブルをすることはなくなったな。」
「つまり、ギャンブル自体は――――――?」
「やめてないな。」
そう言って、瑞希お兄ちゃんが指さしたのは、百鬼がいつも座る定位置。
その席の、テーブルの上には、競馬新聞とパチンコに関する雑誌と、いろんな種類の宝くじの束が積まれていた。
「たくっ・・・あんなもん買う金があったら、貯金しろってんだ・・・!」
「・・・後で片づけていいですか?開店したら、お客さんが座れません。」
「気にすんな、凛。本人に片づけさせっから。」
そう言って私の頭を撫でてくれたけど、絶対に百鬼は片づけそうにないので、百鬼の部屋にぶち込もうと決める。
〔★凛は日々、学習していた★〕


