彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「でも、カジノで負けて無一文になったと言っても・・・家族がいますよね!?お金がなくてラスベガスから出れないなら、連絡して帰りの交通費を届けてもらえばいいんじゃないですか?」

「頼れるもんや助けてもらえるもんがいない奴らが、現地でホームレスになんだよ。」

「えぇ!?ギャンブルって怖い!」

「そうだぞ~ギャンブルは怖いからな!?ラスベガスに限らず、カジノで金を使うのは金がある奴や観光客だけじゃない。借金持ってる奴や、大金が必要な奴が、一発逆転を狙って来てるんだ。」

「ええ!?お金がないなら、金融機関で返済計画を立てて借りた方がいいのでは・・・・!?」

「無難なルートがそれだな。地道が一番だが、そういう奴らは結論を急ぐんだ。ギャンブルで勝てば、短い期間で返済できる上に、金を借りる時につく利子の支払いもしなくていいからな。ひどい奴になると、闇金のブラックリストに載ってたり、金を借りるための担保がなかったり、金を借りるための条件が足りない奴とか、『今の人生環境の最後』をかけに来るんだよ。」

「え?『人生最後』じゃなくて、『今の人生環境の最後』、ですか・・・?」

「そうだろう?社長という地位を失いたくないから、夫や妻にばれる前に借金を返さないと離婚されちまうから、住んでる家を取られたくないから、『今を失いたくない』から『今の人生のラストチャンス』としてギャンブルをするわけだからよ。」

「あ・・・納得です。」



今の生活を変えたくないから、『人生』ではなく、『今の人生の環境』なのね。

まだまだ先のある人生だもんね。



〔★瑞希の説明、凛は納得した★〕