彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「5人で海外に行ってたんですか!?」

「修学旅行も海外だったけどな。凛は?」

「僕も、修学旅行は海外でしたけども!でも意外ですね・・・カジノと言えば、アメリカのラスベガスが本場というイメージですが?」

「あーラスベガスは入れねぇーから無理だ!」

「え!?百鬼さん、アメリカに入国禁止されてるのですか!?」

「ぷっ!ハハハ!違う違う!ブラックリストって意味じゃねぇーよ!当時も今も、俺ら5人は年齢がアウトなんだよ。」

「年齢??」

「ん?知らねぇのか?いや、知らねぇか。あのな、凛、アメリカのラスベガスを含む、マカオやシンガポールの世界的なカジノは、21歳からじゃねぇとカジノ入店できねぇーんだよ。」

「年齢制限のアウトでしたか!?」



(百鬼が人間的にアウトとかじゃなかったんだ!?)



〔★凛は軽い衝撃を受けた★〕



「21歳!?え!?20じゃないですか!?」

「日本人は、大体勘違いして出かけて、入れなくてショボくれて帰ってくらしいぜ?韓国が19からOKってのもあるからなぁ~俺らも冷やかしで行った時、断られて帰っていく日本人やアジア人見送ったからよ~」

「え?冷やかしのためだけに、入れないラスベガスのカジノに行ったのですか?」

「行ったぜ~USA?」



そう言って、グラスに口づけてから話す瑞希お兄ちゃん。



「モニカが『ハイ・ローラー』に、ラスベガスにある世界一の観覧車に乗りたいって言うから乗った。つーても、早めについちまったから、夕方の4時開始まで時間つぶしにうろうろしたんだけどな。」

「え?始まりが遅いのですね?」

「そりゃ、ラスベガスは夜の街だからな。人気の観光スポットも、ほぼ夜がメインのもんばっかだったぜ。だから明るいうちは、伊織の希望でラスベガスの地下トンネルにいた。」

「『ラスベガスの地下トンネル』!?な、なんですか、それ!?」

(ラスベガスに詳しくないけど、地下トンネルってなに!?)


「せっかく明るいのに、なぜ獅子島さんは、暗い場所を選んだのですか!?」



動揺する私に、困り顔で瑞希お兄ちゃんは言った。