「瑞希お兄ちゃん!」
「あんだよ?」
「『GREAT STAGE』って、瑠華さんに悪質なナンパをした奴らが働いてる・・・?」
「あの闇金屋の言ったことは忘れろ!」
「でも!」
「そうやって、仏心出してるからひでー目にあうだぞ、凛!?」
「ひどい目に合う前から、ひどい目に合うって予想出来てるのですか?」
「そうだろう!あいつ・・・俺らを利用する気かよ・・・」
「り、利用!?なんですか、それ?どういうことですか?」
問いかけた瞬間、ピキッと瑞希お兄ちゃんの額に青筋が浮かぶ。
口を閉ざす愛する人に、もう一度勇気を振り絞って聞いた。
「瑞希お兄ちゃん・・・・僕に・・・・何か隠し事してませんか?」
「・・・。」
「ねぇ、お兄ちゃん!?」
「・・・。」
「瑞希お兄ちゃん!お兄ちゃんが僕の身を案じて、守ってきて下さったことはわかってます!わかってるから――――――」
ギュッと瑞希お兄ちゃんの胸にすがりつきながら言った。
「情報を下さい!震災だって、テロだって、危険だとわかってる情報がないと自衛できません。僕は、自分の身は自分で守りつつ、瑞希お兄ちゃんも守るんです!!」
「ばか。」
ポフン!
「わっ?」
私の言葉に短く答えて、私の頭を軽く叩く瑞希お兄ちゃん。
思わず見上げれば、彼との視線が交わる。
「・・・・・・・・どう頑張っても・・・凛をトラブルに巻き込んじまうな・・・」
そうつぶやく瑞希お兄ちゃんは、どこか観念したような表情だった。
〔★凛は瑞希との、押し問答に勝利した★〕


