彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「瑞希お兄ちゃん!」

「あんだよ?」

「『GREAT STAGE』って、瑠華さんに悪質なナンパをした奴らが働いてる・・・?」

「あの闇金屋の言ったことは忘れろ!」

「でも!」

「そうやって、仏心出してるからひでー目にあうだぞ、凛!?」

「ひどい目に合う前から、ひどい目に合うって予想出来てるのですか?」

「そうだろう!あいつ・・・俺らを利用する気かよ・・・」

「り、利用!?なんですか、それ?どういうことですか?」



問いかけた瞬間、ピキッと瑞希お兄ちゃんの額に青筋が浮かぶ。

口を閉ざす愛する人に、もう一度勇気を振り絞って聞いた。



「瑞希お兄ちゃん・・・・僕に・・・・何か隠し事してませんか?」

「・・・。」

「ねぇ、お兄ちゃん!?」

「・・・。」

「瑞希お兄ちゃん!お兄ちゃんが僕の身を案じて、守ってきて下さったことはわかってます!わかってるから――――――」



ギュッと瑞希お兄ちゃんの胸にすがりつきながら言った。




「情報を下さい!震災だって、テロだって、危険だとわかってる情報がないと自衛できません。僕は、自分の身は自分で守りつつ、瑞希お兄ちゃんも守るんです!!」

「ばか。」

ポフン!

「わっ?」




私の言葉に短く答えて、私の頭を軽く叩く瑞希お兄ちゃん。

思わず見上げれば、彼との視線が交わる。




「・・・・・・・・どう頑張っても・・・凛をトラブルに巻き込んじまうな・・・」




そうつぶやく瑞希お兄ちゃんは、どこか観念したような表情だった。



〔★凛は瑞希との、押し問答に勝利した★〕