彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「既婚だ。」

「え?」

(きこん??)



相手の言葉を心の中で反復した時、闇金のおじさんが言った。



「今、見せた画像の男女は、全員が既婚者。つまり、結婚してるんだ。未成年が結婚してる場合は、成人と同じ扱いになる。返済義務は発生するんだよ。」

「そうなんですか!?」

「そうだよ。家庭持ったくせに、ゲームに金つぎ込んで、借金まみれになって逃げまわってる馬鹿夫婦達だ。体は育っても、中身は育ってない、ままごと夫婦のガキ共だよ・・・!」

「ゲーム?」

「あの画像のガキ共は、うち以外からも借りてる。よりによって、条件をクリアしてない未成年にも、平気で金を貸す業者からも借金してるんだ。あっちに捕まえられると、わしらの借金回収できん。」

「そこまでわかっているなら、なぜ、消費者センターに通報しないのですか?」

「わしがか!?勘弁してくれ!」



あーあという表情で、首を横にふる闇金のおじさん。




「四代目ちゃんは、『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』って店、わかるか?」

「え?」

(『GREAT STAGE』って・・・)

「黙れ。」




私が答える前に、瑞希お兄ちゃんが低い声を発した。




「凛、中に入れ!」

「え、でも・・・」

「俺らは関係ない。巻き込むな!」




私の肩を抱くと、正面の出入り口から店内に入る瑞希お兄ちゃん。

肩越しに闇金のおじさんを見れば、笑っているように見えた。





「胸糞わりぃ・・・!」

「・・・お兄ちゃん・・・」





扉を乱暴に閉める瑞希お兄ちゃん。

迷ったけど、不機嫌そうに施錠する瑞希お兄ちゃんに思い切って聞いた。