「既婚だ。」
「え?」
(きこん??)
相手の言葉を心の中で反復した時、闇金のおじさんが言った。
「今、見せた画像の男女は、全員が既婚者。つまり、結婚してるんだ。未成年が結婚してる場合は、成人と同じ扱いになる。返済義務は発生するんだよ。」
「そうなんですか!?」
「そうだよ。家庭持ったくせに、ゲームに金つぎ込んで、借金まみれになって逃げまわってる馬鹿夫婦達だ。体は育っても、中身は育ってない、ままごと夫婦のガキ共だよ・・・!」
「ゲーム?」
「あの画像のガキ共は、うち以外からも借りてる。よりによって、条件をクリアしてない未成年にも、平気で金を貸す業者からも借金してるんだ。あっちに捕まえられると、わしらの借金回収できん。」
「そこまでわかっているなら、なぜ、消費者センターに通報しないのですか?」
「わしがか!?勘弁してくれ!」
あーあという表情で、首を横にふる闇金のおじさん。
「四代目ちゃんは、『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』って店、わかるか?」
「え?」
(『GREAT STAGE』って・・・)
「黙れ。」
私が答える前に、瑞希お兄ちゃんが低い声を発した。
「凛、中に入れ!」
「え、でも・・・」
「俺らは関係ない。巻き込むな!」
私の肩を抱くと、正面の出入り口から店内に入る瑞希お兄ちゃん。
肩越しに闇金のおじさんを見れば、笑っているように見えた。
「胸糞わりぃ・・・!」
「・・・お兄ちゃん・・・」
扉を乱暴に閉める瑞希お兄ちゃん。
迷ったけど、不機嫌そうに施錠する瑞希お兄ちゃんに思い切って聞いた。


