彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




〈ひゃはははは!小粒過ぎて笑える~!そんなはした金で俺とリンリンが動くかよ、ばぁーか。〉

〈俺ら、だろう!?金額なんて関係あるか!そもそも、オメーらが気に入らねぇって話なんだよ!硬派なめんじゃねぇーぞ・・・!?〉



見下しながら言うちーちゃんと、呆れながらキレる可児君も、美涼達から離れる。



〈オメーらが東山に来てくれて助かったぜ。瑞希さんがいる場所に突撃かまされてた日にゃ、テメーらの地獄送りと俺の年少年行きが決まってたからな・・・!〉

〈そうならなくてよかったですね、お互いに。あ、おたくらさ~まだ、何も注文してなかったよねー?決まったら呼ぶとか、ファミレスの入り口で店員に言ったんだから~お金落として帰れよ?俺らにばらまくほど余裕があるんだからさぁ?〉



冗談とは思えない顔と声で言う円城寺君の背中を押しながら、まっとうな正論を述べて退場するつなぐ。

こうして、その場にいた龍星軍メンバー全員が『交通費』という名の現金の受け取りを拒否して去って行った。

残されたのは、店内の客と従業員たちの視線を集める男2人。

ざわつく中、美涼という男が動いた。






ピンポーン!



(えっ!?呼び鈴を押した!?)



テーブルに設置させているスタッフを呼ぶボタンを押す。



〈は、はい。〉



やってきた年輩の男性スタッフ・・・店長のネームがついた人に、美涼は笑顔を浮かべながら言った。



〈お騒がせしてすみませんでした。フルーツパフェを1つと、ノンアルコールビール1杯と、なんこつの唐揚げを1つお願いします。〉

〈か、かしこまりました。〉



(え!?オーダー!?オーダーした!?)

つなぐの言う通り、ご飯の注文をした・・・!?



目が離せず見ていれば、注文を受けた店員がいなくなったところで、美涼という男が再び口を開いた。