彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




心の中で2人に謝っていたら、肩をトントンされる。





(もう~なによヤマト?)

「ドンマイ。」





真顔でグッと親指を立てながら言う関西男子。



(しゃべるなぁぁぁぁ!!!)



しかも、こういう時だけ小声とか!?気の遣い方がおかしいでしょう!?

ガバッと口を塞げば、楽しそうに左右に揺れるながらスマホ画面を見せる。



―うはははは!―

(笑い声まで打ち込むっ!!)



バカ男子!!と思いながら、みゅーと、ヤマトの頬を引っぱる。

それに口パクで笑いながら、引っ張った方へと身体を傾ける関西男子。



〔★凛のお仕置き、ヤマトに無意味だった★〕



だめでしょう!?と口パクで叱れば、首を縦に振りながら頭を下げるヤマト。

しかし、顔はヘラヘラしてるのでわかってないと思う。



(どこまでのん気なんのか・・・!)



そんなこちらと対照的に、電話口の方は緊迫していた。



〈こちらとしては、凛道さんの力がどうしても必要なんです。もちろん、タダ働きのボランティアはさせません。ケツ持ちの件・・・・表向きはアルバイトということで来て頂きたいのです。明日からうちの店に来て下さい。〉

〈〈断る!〉〉



私が美涼の言葉を理解する前に、可児君と円城寺君が即決する。



〈言い値の報酬を出しますよ。1時間で、8時間分の給料なら、学生生活の楽しいが増えるでしょう?〉

〈ダメだ。〉



厳しい口調で副総長が返す。

それに美涼は少し低い声で聞く。



〈凛道さんに確認もしないで・・・ダメだと言って良いんですかぁ?〉



嫌な言い方だった。言葉じゃなくて、口調が嫌な大人独特の声色だった。



〈ダメでいい。〉



だけど可児君はきっぱりと言い放った。



〈凛さんが聞いても断る。あの人はそういう人だ。テメーらこそ、凛さんが金で動くと思ってんのか?龍星軍の頭してる男をなめすぎじゃねぇか・・・!?〉

(可児君・・・・)



私がお金で動かないとわかってくれてるのは嬉しいけど・・・

そう思ったところで、トントンと肩を叩かれる。



(どうしたの、ヤマト?)



見せてきた画面に打たれていた文字は・・・



―男やのうて、女やもんなぁ(笑)―



(――――――その通りですよこの野郎!)



わかっていることだけど、人に言われるとムカつく。




〔★ヤマトは凛の地雷を踏むのが上手かった★〕