心の中で2人に謝っていたら、肩をトントンされる。
(もう~なによヤマト?)
「ドンマイ。」
真顔でグッと親指を立てながら言う関西男子。
(しゃべるなぁぁぁぁ!!!)
しかも、こういう時だけ小声とか!?気の遣い方がおかしいでしょう!?
ガバッと口を塞げば、楽しそうに左右に揺れるながらスマホ画面を見せる。
―うはははは!―
(笑い声まで打ち込むっ!!)
バカ男子!!と思いながら、みゅーと、ヤマトの頬を引っぱる。
それに口パクで笑いながら、引っ張った方へと身体を傾ける関西男子。
〔★凛のお仕置き、ヤマトに無意味だった★〕
だめでしょう!?と口パクで叱れば、首を縦に振りながら頭を下げるヤマト。
しかし、顔はヘラヘラしてるのでわかってないと思う。
(どこまでのん気なんのか・・・!)
そんなこちらと対照的に、電話口の方は緊迫していた。
〈こちらとしては、凛道さんの力がどうしても必要なんです。もちろん、タダ働きのボランティアはさせません。ケツ持ちの件・・・・表向きはアルバイトということで来て頂きたいのです。明日からうちの店に来て下さい。〉
〈〈断る!〉〉
私が美涼の言葉を理解する前に、可児君と円城寺君が即決する。
〈言い値の報酬を出しますよ。1時間で、8時間分の給料なら、学生生活の楽しいが増えるでしょう?〉
〈ダメだ。〉
厳しい口調で副総長が返す。
それに美涼は少し低い声で聞く。
〈凛道さんに確認もしないで・・・ダメだと言って良いんですかぁ?〉
嫌な言い方だった。言葉じゃなくて、口調が嫌な大人独特の声色だった。
〈ダメでいい。〉
だけど可児君はきっぱりと言い放った。
〈凛さんが聞いても断る。あの人はそういう人だ。テメーらこそ、凛さんが金で動くと思ってんのか?龍星軍の頭してる男をなめすぎじゃねぇか・・・!?〉
(可児君・・・・)
私がお金で動かないとわかってくれてるのは嬉しいけど・・・
そう思ったところで、トントンと肩を叩かれる。
(どうしたの、ヤマト?)
見せてきた画面に打たれていた文字は・・・
―男やのうて、女やもんなぁ(笑)―
(――――――その通りですよこの野郎!)
わかっていることだけど、人に言われるとムカつく。
〔★ヤマトは凛の地雷を踏むのが上手かった★〕


