彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




(なに?やられた~のリアクションの続き?いや・・・なんか動きに規則性がある・・・?)



ジェスチャー?ん?あれ?これって・・・

ヤマトが自分のスマホを差し出す。

画面を指さすので、受け取って文字を打ち込んだ。



(ヤマトがやってる動きは・・・・!?)



―手話ですか?―



漢字変換してから、疑問符もつけて打ち込む。

その3文字を見せれば、両手の親指を立ててグーのサインを出す。

激しく首を上下に動かす。



(あ・・・手話してたんだ・・・・・・)



私も授業で習ったけど、ヤマトほど覚えてないんだよね・・・

意外な特技を見せられ、感心していた時だった。





〈瑠華さんが言うには、凛道さんがうちの店のケツ持ちをしていいと言ってくれたと言うんですよ。〉

〈〈〈〈〈〈ケツ持ちだぁ!?〉〉〉〉〉〉


(え!?なにそれ!?)



テレビ電話の画面から響く声にギョッとした。




(ケツ持ちって・・・・確か用心棒のこと!?)



馬鹿言わないでよ!

私はガールズバーのケツ持ちは、一瞬だけ、引き受けたよ!?

一瞬だけだけどね!



(てか、瑠華さんにセクハラするような、馬鹿ピアス3兄弟が働いてる、ボスが恥ずかしいDQNネームで、その側近もいけ好かない奴がやって、『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』なんて、私は助けたくなーい!!)


だから絶対にケツ持ちするなんて言ってない!言うはずがない!

冗談やめてよ!と思っていたら、円城寺君が極悪な顔で言った。





〈テメー冗談は許さねぇぞ・・・!?〉

〈やめてくださいよ。私の言ったことが嘘なら、瑠華さん自体が嘘つきになるじゃないですか?〉


(待ってよ!その言い方じゃ、瑠華さんが嘘ついて・・・え?違うよね?瑠華さん、そんな嘘ついてないよね・・・!?)



戸惑う私の肩を、またあいつがトントンする。