龍星軍の内輪もめが未遂になった代わりに、その諸悪の根源となった奴が語り掛ける。
〈どうやら『私』は、みなさんを怒らせているみたいですね?〉
〈俺らがご機嫌にでも見えたのか、美涼さんよ?〉
低い声で可児君が問う。これに変わらぬ安定した音量で美涼という男が返す。
〈こうやって話を聞いてくれるだけの優しさはあると思いましたよ。〉
〈何が優しさだ?凛さんがらみの女の紹介と聞けば・・・・真相を確かめる必要があるからな・・・!〉
(は?私がらみの女・・・?)
突然、ふってわいた話題に戸惑う。
てか、つなぐからそんな話を聞いてない。
目だけでヤマトを見れば、私の腰にくっついた状態で首をかしげる関西男子。
(だよね・・・心当たりないんだけどなぁ~??)
不思議な思いでテレビ電話の画面を見れば、ニコニコしながら美涼という男が言った。
〈本当ですよ。私達は『鳴海瑠華さん』から凛道さんを紹介されたんです。〉
・・・なるみるかさん?
(―――――って、はああ!?『なるみるか』って、あの瑠華さん!?鳴海瑠華さんのことをこいつらは言ってるの!?)
ギョッとすれば、下からトントンと肩を叩かれる。
(ヤマト?)
思わず腰にくっついてる奴を見れば、スマホ画面を見せてきた。
―4号さん、作ったんかい?―
(――――――――――1号も2号も3号もいないわよ!)
ツッコミを込めて頭を軽くチョップすれば、「やられたぁ~!」という口パクとリアクションしながらもだえる関西男子。
(今、そういうノリはいらないんですよ!?)
〔★しかしヤマトは、関西人だ★〕


