〈凛道さんがお忙しいのはわかってるので、彼に我々の考えを伝えてもらいましょう。それが本題じゃないですか?〉
〈わかってるよ!〉
味方になだめるように言われて、横暴な男も静かになる。
〈大変失礼しました。改めてご紹介させていただきます。こちらが『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』のオーナーの『永山(ながやま)』さん。私は部下の『美涼(みすず)』と申します。〉
(え!?こいつらが『GREATSTAGE』の幹部!?)
瑠華さんを無理やり連れ出そうとしたピアス3兄弟の働いてるお店が『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』ってこと!?
(そんでもって、『永山』っていうタトゥー男は『ぐれいと』っていうキラキラネームの主なのか!?)
確かに、永山という男はヤンキーかチンピラかわからない感じで、あの3人のボスとしてはお似合いだわ!
(だけど美涼って男は――――――・・・不釣り合いだな・・・)
だらしない姿の永山に対し、ワイシャツにスーツの美涼は普通の人にしか思えない。
(なんか、美涼って男の方は、秘書みたいな感じね。)
いやでも、獅子島さんの例もあるからなぁ~
そう考えていたら、再び横から肩をトントンされた。
(なに?ヤマト??)
のびてきた腕をたどって見れば、またスマホ画面を見せてくるヤマト。
―みすずゆー男、政治家の秘書みたいな人やな!?凛もそう思ってるやろ!?―
はいはい、思ってます、思ってますけど――――――そんなに私、顔に出てましたか?
戸惑いながらうなずけば、グッと親指を立ててくる関西男子。
その間に新たな会話が聞こえてきた。
〈けっ!あんたが部下かよ。良いご身分だなぁ~オーナーさんよ!〉
美涼と名乗った男の言葉に、円城寺君はイスに深く腰掛けながらほえる。
前のめりをやめ、若干だが、メンチ具合も緩くなっていた。
〔★にらむのはやめていない★〕


