彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




〈凛道さんがお忙しいのはわかってるので、彼に我々の考えを伝えてもらいましょう。それが本題じゃないですか?〉

〈わかってるよ!〉



味方になだめるように言われて、横暴な男も静かになる。



〈大変失礼しました。改めてご紹介させていただきます。こちらが『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』のオーナーの『永山(ながやま)』さん。私は部下の『美涼(みすず)』と申します。〉


(え!?こいつらが『GREATSTAGE』の幹部!?)




瑠華さんを無理やり連れ出そうとしたピアス3兄弟の働いてるお店が『GREAT STAGE(ぐれーとすてーじ)』ってこと!?



(そんでもって、『永山』っていうタトゥー男は『ぐれいと』っていうキラキラネームの主なのか!?)



確かに、永山という男はヤンキーかチンピラかわからない感じで、あの3人のボスとしてはお似合いだわ!



(だけど美涼って男は――――――・・・不釣り合いだな・・・)



だらしない姿の永山に対し、ワイシャツにスーツの美涼は普通の人にしか思えない。



(なんか、美涼って男の方は、秘書みたいな感じね。)



いやでも、獅子島さんの例もあるからなぁ~


そう考えていたら、再び横から肩をトントンされた。



(なに?ヤマト??)



のびてきた腕をたどって見れば、またスマホ画面を見せてくるヤマト。



―みすずゆー男、政治家の秘書みたいな人やな!?凛もそう思ってるやろ!?―



はいはい、思ってます、思ってますけど――――――そんなに私、顔に出てましたか?



戸惑いながらうなずけば、グッと親指を立ててくる関西男子。

その間に新たな会話が聞こえてきた。



〈けっ!あんたが部下かよ。良いご身分だなぁ~オーナーさんよ!〉



美涼と名乗った男の言葉に、円城寺君はイスに深く腰掛けながらほえる。

前のめりをやめ、若干だが、メンチ具合も緩くなっていた。



〔★にらむのはやめていない★〕