彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「うはははは!すまん、すまん、うっかりしとったわぁ~!わしも凛のこと言えへんなぁー!?」

「確認して良かったですが・・・そこはお互いさまです。」

「ほんまやなぁ~!すまんすまん!うははははは!!」



そう言って両手を合唱しながら、画面に映らない位置に移動した。



「うははは!ここならええやろう!ワクワクするのぉ~!凛、緊張するなら、手のひらに人って感じを描いて飲み込むとええでー!あと、なんか飲んどくかぁー!?水分補給、水分補給!ついでにのどアメちゃんなめて、発生温練習するかぁ~!?かんでもええのどアメちゃんやねん!凛も安心のフルーティー味♪」

「ちょっと落ち着きましょうね!?のどアメも、飲み物もいりませんので!気持ちだけ、ありがとう!」

「りょーかーい!うはははははは!」



爆笑する相手に呆れつつも、気持ちを切り替える。

女子高生・菅原凛から、龍星軍総長の凛道蓮へと。



「じゃ・・・電話しますね。」

「いつでもええよぉー!」



ヤマトのエール受けながら、テレビ電話をかける。

画面をタッチする。

もちろん、スピーカーモードにするのも忘れない。

3コール目で表示が通話中になる。



(つながった!?)



ヤマトを見れば、音を出さない拍手をしてくれた。





〈・・・おせぇな。〉





その声にビクッとした。

なぜなら、つなぐの声じゃなかったから。



(え!?可児君!?)



不機嫌な声に続き、ムスッとした顔の可児君が画面に映る。

てっきり、つなぐが出るものと思ったけど、予想に反しての生中継だった。



(ラインを既読してから着替えたから・・・待たせすぎた?いや、約束の時間になっちゃったんだろうな・・・)



そう判断して静かに画面を見つめる。

つなぐが、どのように隠し撮りしてるかわからないけど、まるでテレビを見ているようにピントも映像も綺麗で見やすかった。

だけど、見られている側の機嫌はあまりよくなった。



〈話があるって騒いだくせに、こっちを待たせるとかふざけてるぜ・・・!〉

〈テメーが聞くって言うからだろう、可児!?〉



文句を言う可児君に、聞き慣れたイライラ声が怒鳴る。



(円城寺君だ・・・・)



そう思ったら、横から肩をトントンと叩かれた。