彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「巨人は敵やっ!!!阪神の敵や!!!猛虎ファンに謝れ――――――っ!!!」

「いや、小林選手に謝るのが筋でしょう?」

「小林繁選手にも謝れ――――――っ!!!巨人は永遠に阪神の敵や!!!」

「・・・ソウデスネ。」



ヤマトの言い分には納得だけど、そこまで阪神タイガースを使うのかと・・・納得して良い物かと、考えながら着替える羽目となった。



〔★熱狂虎ファンヤマト、凛は温度差を感じている★〕



「準備万端や!凛、ここに座り!」

「あ、ありがとうございます。」



甲斐甲斐しく、ヤマトが持っていたシートの上に座る。



「うははは!!完璧やぁ~」



満足げに言うと、私の隣にドカッと座るヤマト。

そのまま、動かなくなる。

え?待って待って。私の横に待機する形?



「ヤマト・・・わかってるとは思いますが、画面にあなたの姿と声と気配が入らないようにして下さいね?」

「うははは!なんで~!?」

「え?なんでって・・・・・・・・この流れで来たら、『そういうこと』でしょう?」

「?」



私の問いに、顔面にあった両手を、両頬へ移動させながら首をかしげる大男。



(あれ・・・まさか・・・?)



ヤマトの様子で、もしやと思いながらも確認した。



「えっと・・・忍者のつーちゃんとテレビ電話する時、僕の正体が菅原凛とばれないために、こうやって僕は凛道蓮になりましたよね?」

「うん!」

「で、今いる場所・・・ここがあゆみが丘学園の第二理科室だってバレないためにも、背景もヤマトの阪神タイガースのアイテムをお借りすることになりましたよね?」

「うん!」

「つなぐはもちろん、龍星軍のメンバーも、僕の愛する瑞希お兄ちゃんさえ、僕があゆみが丘学園の生徒とは知りません。」

「うん!」

「それなのに、ヤマトが僕と一緒にいたら・・・ヤマト経由で調査されたら、僕が菅原凛とバレちゃうじゃないですか?」

「あ。」



五十嵐ヤマトという男にしては大変珍しい、小声のつぶやき。



「そりゃ、あっかぁ――――――――――ん!!把握した!!わし!声も姿も気配も出さんように、凛の近くで見守っとくわ!!」

「わかってくれてありがとう。」



〔★凛のトーク、ヤマトも大事なことに気がついた★〕