クラスメートから遅れて体育館についた時、入口の扉は閉まっていた。
「よいしょ!・・・・・・あれ?」
開けようとしたが開かない。
「すみませーん!入れて下さい!」
ノックしながら頼んだけどあかない。
「すみませーん!中に・・・」
「うるせぇ!!」
ドンっ!!
「きゃ!?」
「遅刻した奴は入ってくるな!」
ノックしていた戸を、蹴り返されたのだと察する。
同時に、頭の上で声がした。
「あははは!ビビってるよ~」
「ばーか!」
見上げれば、体育館の二階から私を見下ろして笑ってる奴らがいた。
「外で聞いてろ、ゴミ!」
「そのまま、そこのゴミ箱に入れば~?」
「上手いな!」
全く知らないクラスの男女から浴びせられる暴言。
「お前らなにしてる!?早く整列しなさい!」
「「「はーい!」」」
そんな教師の声に答え、私に悪口を言った奴らが引っ込む。
乱暴にのぞいていた窓を閉めて赤い舌を出して笑う。
視界から消える。
(締め出された・・・?)
まさか、教師も集まる始業式で締め出しとか・・・!?
(先生も、大人もいじめっ子の味方をするなんて・・・・!!)
そこまでされるとは思わず、呆然と立ち尽くす。
(・・・・ひどい・・・・!!)
つらい。
悲しい。
苦しい。
みじめ。
(ひどい・・・泣きそう・・・・・!!)
そんな感情が頭の中をぐるぐる回ったけど―――――
(・・・いつまでも、ここにはいられない。)
誰も助けてなんてくれない。
動かなきゃいけない。
1人で。
気持ちを切り替える。
体育館に背を向けた歩き出す。
「菅原はサボり魔~」
そんな声が聞こえたかもしれないけど、無視して歩いた。


