「照れてんのかよぉ~凛~?」
「あ、あ、あう、あの、頬をつっつくのは~」
「――――――――やめてくれませんかっ!!?」
悠斗君声の大音量で言ったのは、総長代行の特攻服を着た仲間。
「円城寺君。」
「テメー凛道!!瑞希先輩に媚びすぎなんだよっ!!」
そう言ってキレているのは、円城寺大河君。
爆裂弾のボスでもあり、龍星軍と兼業してもらっている。
彼も瑞希お兄ちゃんが大好きなため、僕に対して常に怒っている。
そのため、瑞希お兄ちゃんに関しては、お互い意識している。
「別に僕、お兄ちゃんに媚びてません。甘えてはいますが。」
「真顔で恥ずかしいこと言うな!わかってんなら、瑞希先輩から離れろ凛道!」
「瑞希お兄ちゃん、僕、離れなきゃダメですか?」
「あん?ここは凛の定位置だからいりゃいいだろう?」
「ですよねぇ~よかったぁ~♪」
「つーか、凛のほっぺはマジでやわらかいなぁー?」
「オイィィィィィイイイ!!?」
瑞希お兄ちゃんが僕の頬をマッサージするように触る姿を見て、絶叫する円城寺君。
(なんかちょっと愉快・・・♪)
〔★凜は優越感に、ひたっている★〕
「ちょ!瑞希せんぱぁ~ぃ!リンリンに触りすぎ!」
「うっせーなーオメーは近すぎんだぞー?凛がつぶれるから離れろ。」
「わっ!?ちょ!?チョーあり得なーい!!」
容赦なくちーちゃんを僕から引きはがす瑞希お兄ちゃん。
それでチャラオも不満そうな顔をするけど、僕は幸せ♪
(瑞希お兄ちゃんに1人占めされてる・・・♪)
「おのれ凛道!瑞希先輩をよくも~・・・!!」
「激おこぷんぷん丸なんだけどー!?」
「凛の奴~どんだけブラコンなんだよ!?」
「カ、カンナ、キレすぎじゃねぇーか!?」
「・・・仲良し兄弟は引き離せないか・・・・」
そう、僕達2人の密着度は変わらない。
「すみませーん、真田お兄様!『コーヒー・ジンジャー』のお代わりを頂きたいのですが~?」
「え!?」
瑞希お兄ちゃんへのドリンクのオーダーが入るまでは・・・