彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「詳しいことは、今日のお昼の番組で全国放送されるんだけど、ルノアを支えたミンナニは、一足先に報告ってことでさ~なぁ、ルノア?」

「まぁね。」


感情のない声が返事をする。

声の主を見れば、飯塚の体に腕を回しながら笑っていた。


「真面目路線にチェンジするから、みんなもそのつもりでよろしく。てか、その辺の話を詰めたいから、新学期も頑張ろう会はあたしのパパのホテルで良い?山崎の方はさ、テスト勉強お疲れ会で使うってことでさ?」


飯塚に体を預けながら、上から目線で言うクラスのボス。

それで山崎と言うクラスメートがうなずく。


「も、もちろんもちろん!つーか、ルノアさんのお父様のホテルの方がいいでしょ!?楽しみっす!」

「あたしもあんたの家のホテル、楽しみにしてるから。よく見て勉強してね?」

「もちろんですとも!感激っす!」


全力で媚びを売る姿・・・すごく哀れに見える。

しかし、ペコペコしているのは周りも同じだった。


「フッチーすごい!ますます、雲の上の住人じゃん!?ジャニアイドルと仕事する時は、サインもらってきてほしいでーす!」

「てか、いつからルノアは女優活動の入っちゃうの!?マジ、遊べなくて寂しいよぉ~」

「別に芸の活動しなくても、アイドルのサインぐらいママに言ってもらってあげる。女優の仕事はもうしてる。シリーズものの主演も決まったから。」

「「えー!?すごーい!!」」

「同じ高校生なのに、ミラクルすぎるよな~!?」

「飯塚、気をつけないとフラれない?」

「あたしはフラない。アダムが必要だから。」

「フッチーの愛の宣言キター!でもでも、別れさせられたりとかしない!?ロミオとジュリエットにならない!?」

「ならない。」

「聞いたか、アダム!愛されてんじゃんか!?」

「いや、俺の方がルノアを愛してるから。」

「よく言うわね、アダム。」

「マジだって、ルノア。」

「あたしを裏切ったら赦さないから。」

「俺のセリフだ。つーか、焼きもちしか焼かねぇーよ。」

「馬鹿。」


ヒューヒューという周りの冷やかしの中で、後悔ラブロマンスを披露するいじめっ子コンビ。



(新学期早々・・・縁起悪いな・・・)



見たくないものを見せられて、ものすごく不愉快になる。



〔★凛は精神的ダメージを受けた★〕