「詳しいことは、今日のお昼の番組で全国放送されるんだけど、ルノアを支えたミンナニは、一足先に報告ってことでさ~なぁ、ルノア?」
「まぁね。」
感情のない声が返事をする。
声の主を見れば、飯塚の体に腕を回しながら笑っていた。
「真面目路線にチェンジするから、みんなもそのつもりでよろしく。てか、その辺の話を詰めたいから、新学期も頑張ろう会はあたしのパパのホテルで良い?山崎の方はさ、テスト勉強お疲れ会で使うってことでさ?」
飯塚に体を預けながら、上から目線で言うクラスのボス。
それで山崎と言うクラスメートがうなずく。
「も、もちろんもちろん!つーか、ルノアさんのお父様のホテルの方がいいでしょ!?楽しみっす!」
「あたしもあんたの家のホテル、楽しみにしてるから。よく見て勉強してね?」
「もちろんですとも!感激っす!」
全力で媚びを売る姿・・・すごく哀れに見える。
しかし、ペコペコしているのは周りも同じだった。
「フッチーすごい!ますます、雲の上の住人じゃん!?ジャニアイドルと仕事する時は、サインもらってきてほしいでーす!」
「てか、いつからルノアは女優活動の入っちゃうの!?マジ、遊べなくて寂しいよぉ~」
「別に芸の活動しなくても、アイドルのサインぐらいママに言ってもらってあげる。女優の仕事はもうしてる。シリーズものの主演も決まったから。」
「「えー!?すごーい!!」」
「同じ高校生なのに、ミラクルすぎるよな~!?」
「飯塚、気をつけないとフラれない?」
「あたしはフラない。アダムが必要だから。」
「フッチーの愛の宣言キター!でもでも、別れさせられたりとかしない!?ロミオとジュリエットにならない!?」
「ならない。」
「聞いたか、アダム!愛されてんじゃんか!?」
「いや、俺の方がルノアを愛してるから。」
「よく言うわね、アダム。」
「マジだって、ルノア。」
「あたしを裏切ったら赦さないから。」
「俺のセリフだ。つーか、焼きもちしか焼かねぇーよ。」
「馬鹿。」
ヒューヒューという周りの冷やかしの中で、後悔ラブロマンスを披露するいじめっ子コンビ。
(新学期早々・・・縁起悪いな・・・)
見たくないものを見せられて、ものすごく不愉快になる。
〔★凛は精神的ダメージを受けた★〕


