「ますみちゃんかぁ~!?ほな、電話には~」
「もしもし、ますみちゃん?」
〈りっ君の浮気者ぉぉぉぉ!!!〉
「え!?」
「出ない方がええでぇ~!うははははは!」
「ええ!?」
出た瞬間の大音量の罵声。
ヤマトの忠告に遅いと言う前に、電話口の相手が言った。
〈『ふじこ』って、なんなの!?〉
「え!?」
〈とぼけないで!『パステルカラー』って、ガールズバーの、ふ・じ・こ!よっ!!〉
「ええ!?なんで、ますみちゃんが―――――!?」
(瑠華さんのお店と源氏名を知ってるの!?)
〈なんで知ってるかって!?当然でしょう、バカぁ!おっぱいの大きい女だって聞いたよ!?りっ君、脂肪の塊に夢を抱きすぎだよ!?〉
「確かに脂肪だけど、夢は持ってませんよ!?」
〈バカバカ!りっ君、浮気してるの!?ますみがいるのに、他の女の子を見ないでよ!〉
「な、なに言ってるんですか!?浮気も何も~」
〈浮気じゃないのね!?信じていいの!?てか、浮気じゃないって言うなら、今夜はますみとデートしなさい!〉
「何でですか!?僕、ますみちゃんとはお付き合いしないって言いましたよね!?」
〈だーかーらー!3号でいいって言ってるでしょう!?最終的に、本妻にしてくれればいいって!!〉
「3号って、何ですか!?それだとまるで、僕にあと2人彼女がいるってことになるじゃないですか!?」
〈ヤンキー女と優等生女がいるでしょう!?今さらとぼけないでよね!?〉
「それ、カンナさんと涼子ちゃんのことですか!?」
思わず聞き返せば、得意げな声でますみちゃんは言う。


