彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




目的の場所に、お目当ての人物はいた。



「おーおひさやん?うははは!」

「昨日、会ったばかりでしょう?」



お昼ご飯を終えたらしい五十嵐ヤマトがいた。



「つーか、お前・・・くつろぎすぎじゃねぇーか。」



目に映ったのは、自前らしいシートの上で、上履きを脱いで寝転がり、ボリボリとお菓子を食べながら、漫画を読んでいた。



〔★そこだけ、くつろぎ空間だった★〕



「ここはオメーの自宅かよ?学校で過ごすスタイルじゃねぇーぞ?」

「うははは!それもそうやな!で!?吉田さんはどないしたんねん!?お昼は吉田さんと♪やなかったんやないんかぁーい??」

「いや、彼女は委員会の仕事に行きましたので・・・」

「うははは!なーるほどぉ~!!よしよし!寂しゅうなったんやなぁ~!?ハグしたろー!うはははは~!!」

「ちょ!?抱きしめなくていいですって!」

「寂しかったんは、否定せんのんかいなぁー!?」

「ぼ、僕は別に~!」



気まずくて顔をそむければ、ヤマトの顔がせまる。



「それでっ!?」

「うるっさ!?大声出して、なにがですか!?」



耳元で叫ぶ相手に、大声を食らった耳を塞ぎながら聞き返せば言われた。



「うはははは!顔や、顔!!凛、その顔どないしたんや~!?」

「・・・・どなたからも、聞いてないんです?」

「うはははは!そないな悪い顔になるっちゅーことは、わしが瑞希はんの店に行かん日でも、凛が行くっちゅう時は、五十嵐ヤマトによる送迎を義務化する必要があるようやなぁ~!?」

「・・・そんなに悪いですか?」

「うはははは!自分の顔が、めっちゃ悪いやんか~!?どないしたー?左の頬が、パンパンやんけー!?カンナはんは、腫れるような殴り方はせーへんけどなぁ~!?」

「カンナさんじゃないからね・・・!!」

(そうか・・・誰も現役メンバーには、言ってないのね。)



〔★初代達は内緒にしてくれていた★〕



それもそか。



(総長が攻撃されたなんて・・・言えないもんね・・・)



〔★隠すだけの理由もあった★〕