「それって、私も行かないとだめだよね・・・?」
「え!?あ、すがちゃんは大丈夫だよ!私が頼まれてた仕事なの!」
「え!?テスト期間中なのに??」
「う、うん!そうなんだよね~!嫌になっちゃう・・・」
「手伝いましょうか?」
「え!?いいよ!」
「遠慮しないで下さい。同じ委員じゃないですか?」
「ダメだよ!渕上さん達に見られたら――――・・・」
「え・・・!?」
「あ、ごめん・・・察してほしい。」
気まずそうな表情で言われて理解した。
「・・・そうですよね。」
委員会とはいえ、一緒にいたら・・・
(ましてや、私の善意でよっちゃんの手伝いをしているとわかれば―――――――)
「ごめんね、すがちゃん。」
「いえ・・・いいんだよ・・・」
うつむく相手にそう伝えれば、ゆっくりと私から体を離す。
「本当にごめんね・・・!」
そう言いながら、半分しか食べてないお弁当をしまっていくよっちゃん。
「気にしないで。昼休み中に終わればいいね?まだご飯、全部食べれてないから。」
「・・・うん。ありがとう。さすがに、それぐらいの時間はくれると思う。」
立ち上がり、顔を上げた友達は作り笑顔だった。
無理しながら笑うよっちゃんに胸が痛くなる。
(私もだけどよっちゃんも・・・・かなり、渕上グループからの嫌がらせがひどいのね・・・)
「気をつけてね、よっちゃん。」
「平気だよ。ありがとう、すがちゃん!」
「いってらっしゃい。頑張って下さいね。」
「ありがとう!頑張るね!行ってきまーす!」
ニッコリ笑って、私に手を振るよっちゃん。
「またね、すがちゃん。」
「うん。また明日。」
足早に立ち去っていく友達。
相手の姿が見えなくなった時、自然とため息が出た。
(この後、どうしよう・・・)
お昼休みは、まだ残っている。
(ヤマト、どうしてるかな。)
よっちゃんがいなくなり、急に寂しくなる。
1人という現状が寂しく思えた。
こんな風に思うことはなかったのに。
(今まで、1人でも平気だったのに・・・。)
―すがちゃん!―
(・・・これが、人のありがたみってことなのかな・・・?)
だからかもしれない。
ヤマトがいるであろう第二理科室へむかったのは。


