(瑞希お兄ちゃんだけのことを考えていればと思っていたのに・・・)
「わかる~美味しいよね、あのもちもち感!ミスドのドーナツ!ミスドもだけど、最近はサーティーワンも食べてないな~意外とシェークが美味しいのに、共感してもらえなくてね~」
「そうなんですか?サーティーワンのシェーク、私、飲んでみたいです。」
「飲もう飲もう!てか、いい加減、敬語もやめなよ?距離感じて不安になるよー!?」
「ごめんなさ・・・あ、ごめん。」
「OKOK!そんな感じ!」
ふふ!と笑いながら言う相手に、自然と笑みがこぼれる。
こんな心境変化、すごく不本意。
(不本意のはずなのに・・・気持ちが凹んでない。瑞希お兄ちゃんとの時間が減ったのに・・・がっかり感があまりない・・・。)
友情を感じるのは、凛道蓮の時だけだと思ったのに。
(菅原凛には友情とか友達とか、なくてもいいと思ってたのに・・・)
わからない。
わからないけど―――――――――
「すがちゃんは、どこか行きたいところある?」
「そういうのに、うといから・・・よっちゃんに任せてもいいかな?」
「OK!任せて!あたしの色にすがちゃんを染めてあげるから!?」
(・・・・・悪くはない。)
友達からの好意、悪い気はしない。
ほっこりとして、あたたかい気持ちになる。
「・・・ありがとう。」
「えへへ!どういたしまして!」
カンナさんやヤマト達のように、よっちゃんに友情を感じた。
そうして、なごやかな空気になった時だった。
タッポン、タッポン!
「あ・・・!」
よっちゃんが手にしていたスマホが振動した。
(LINEかしら?)
スマホ画面をタッチしたよっちゃんの顔から笑みが消える。
「あ・・・・ご、ごめん!委員会のことで呼ばれてたの忘れてた。」
「え?委員会?」
私とよっちゃんは同じ委員に所属してる。


