彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




(瑞希お兄ちゃんだけのことを考えていればと思っていたのに・・・)



「わかる~美味しいよね、あのもちもち感!ミスドのドーナツ!ミスドもだけど、最近はサーティーワンも食べてないな~意外とシェークが美味しいのに、共感してもらえなくてね~」

「そうなんですか?サーティーワンのシェーク、私、飲んでみたいです。」

「飲もう飲もう!てか、いい加減、敬語もやめなよ?距離感じて不安になるよー!?」

「ごめんなさ・・・あ、ごめん。」

「OKOK!そんな感じ!」



ふふ!と笑いながら言う相手に、自然と笑みがこぼれる。

こんな心境変化、すごく不本意。



(不本意のはずなのに・・・気持ちが凹んでない。瑞希お兄ちゃんとの時間が減ったのに・・・がっかり感があまりない・・・。)



友情を感じるのは、凛道蓮の時だけだと思ったのに。



(菅原凛には友情とか友達とか、なくてもいいと思ってたのに・・・)



わからない。

わからないけど―――――――――



「すがちゃんは、どこか行きたいところある?」

「そういうのに、うといから・・・よっちゃんに任せてもいいかな?」

「OK!任せて!あたしの色にすがちゃんを染めてあげるから!?」



(・・・・・悪くはない。)



友達からの好意、悪い気はしない。

ほっこりとして、あたたかい気持ちになる。



「・・・ありがとう。」

「えへへ!どういたしまして!」



カンナさんやヤマト達のように、よっちゃんに友情を感じた。

そうして、なごやかな空気になった時だった。






タッポン、タッポン!



「あ・・・!」



よっちゃんが手にしていたスマホが振動した。



(LINEかしら?)



スマホ画面をタッチしたよっちゃんの顔から笑みが消える。



「あ・・・・ご、ごめん!委員会のことで呼ばれてたの忘れてた。」

「え?委員会?」



私とよっちゃんは同じ委員に所属してる。