彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「あの、よっちゃん!それは、こ―――」

「決まり!」



困る!という前に、相手は言い放った。



「放課後は、軽くお茶したり、買い物したり、プリクラしたりしよう!映画1本分ぐらいの時間なら、大丈夫だよね!?ご両親にバレたとしても、私がすがちゃんに勉強を教えてもらってアリバイを言えばいいから!いいよね!?」

「え!?ちょ、ちょっと、よっちゃん!?」

勝手に決めないでよ!!



(マジで私と瑞希お兄ちゃんの時間が減るじゃねぇーか!!)



困るよ、困る!

迷惑!!



(そう言いたいけど―――――――――――・・・・!!)



「最初は何しよう!?お茶するなら、良いカフェ知ってるんだ~!」



無邪気に笑うと、ウキウキしながらスマホを取り出すよっちゃん。



(・・・・・・・・・迷惑って言えない・・・・・・!!!)



菅原凛のキャラで、ドストレートに嫌ですと、凛道蓮みたいに言えない。



(あ~!!マジかよ!!?)



放課後に、よっちゃんと遊ぶって・・・



(こいつに付き合ったら、瑞希お兄ちゃんのところへ行く時間が遅くなってしまう・・・)



「すがちゃん、秋物の服、買いに行こうよ!せっかくだから、2人でお揃いの物を買おうよ!」



(甲高い声で、ニヤニヤしながら言うんじゃねぇーよ!!こんな奴のために、瑞希お兄ちゃんとの時間が犠牲に・・・!!)



「美容院とか、どこ利用してるの?あたし、すがちゃんの行ってるところ、のぞきに行ってみたいなぁ~!」



(ヘラヘラしながら、一方的にしゃべってんじゃねぇーよ!!こんな奴のために、瑞希お兄ちゃんとの時間が犠牲に・・・!!)



「あたしね、岩盤浴の割引券を持ってるんだけど~スパの温泉とかどう?すがちゃん、のぼせやすいタイプ?もしダメだったら、学割の使えるリラクゼーションに2人で行こう!」



(こんな奴のために、瑞希お兄ちゃんとの時間が犠牲になるのは―――・・・!!)



イヤだ。



(よっちゃんに付き合ってたら、瑞希お兄ちゃんと一緒の時間が無くなるのはイヤだ。)



断ろう。



(よっちゃんからの誘い、断ろう!)



「あーでも、回転ずしにも行きたいなぁ~迷っちゃうよね~」

「あの!よっちゃん!!」

「ん?なぁーに!?」



私の呼びかけに、満面の笑みを向けてくる友達。