「ねぇねぇ、すがちゃん!テスト期間が終わったら、一緒に遊びに行こうよ!ご飯食べたり、プリクラ撮ったりしようー?」
「え!?あ、遊びに行くの!?」
「うん!いいでしょう!?」
(ダメだ!!)
そう口に出さなかった自分を褒めてあげたい。
(菅原凛の活動が休みの日は、瑞希お兄ちゃんへ捧げると決めてるの!!友達になったとはいえ、そこは瑞希お兄ちゃんが第一よ!!)
口を閉ざすという態度で示せば、それを察したよっちゃんが戸惑いながら聞いてきた。
「・・・あれ?なんか・・・ダメっぽいの?」
「うん。」
〔★凛は恋愛を選択した★〕
「え!?どうして!?」
拒否した瞬間、あきらかに動揺した表情になるよっちゃん。
「やっぱり私のこと・・・・イヤ、とか?」
抱き付かれていたので、よっちゃんの体が強張るのがよくわかった。
「違います。」
だから、友達の不安を消すため、瑞希お兄ちゃんとの時間を守るために言った。
「ショウライノタメ、ガクギョウユウセンノ、カテイジジョウナノデス。」
ウソではない、限りない事実。
〔★凛は家庭方針を利用した★〕
「えっ!?そうなの!?」
「ソウデス。ヤスミノヒハ、ベンキョウノタメニツカウノデス。」
「どんだけ、勉強漬けなの!?そりゃあ、成績優秀も納得できるけど~・・・」
若干、引き気味に言うよっちゃん。
そうだろう。
私もそれが嫌で、昔家出したんだ。
おかげで、真田瑞希様という白馬の王子様に出会えたけどな。
〔★現実は、単車を乗り回すプリンス様だ★〕


