彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「意味があるかどうかは・・・今後次第だろう。自分から関わろうとするなよ、凛?」

「え?」

(どういう意味??)



「そういうことだろう、烈司?」

「そういうことだな。」



意味のわからない私の前で、そんなやり取りをする大親友コンビ。



「やーねぇ~そういうことぉー?それは凛ちゃん、巻き込まれると面倒よ。放置ね、放置!」

「女の癇癪(かんしゃく)は面倒だからな。向こうから詫びを入れてくるまで放置しろ、凛道。」

「わはははは!もっとエロい展開ないのかよぉー!?凛助、巨乳姉ちゃんがアクションしかけて来たら俺様を呼べ!大人のお仕置きを教えてやるぜ!」

「やめろエロ助!!凛、オメーが良いって言うから俺らも目をつぶるが、テメーが龍星軍の4代目だってことは忘れんなよ?大目に見るのは今回だけにしろ!いいな!?」

「瑞希、引っ張るなぁ~?そんなに凛たんがやられたことにムカつくわけ?まぁ、俺もかなり腹に来たけどよぉ~そろそろ、終了にしようぜー?」

「わーってるわボケ!凛も、わかったな!?」

「いや、あの、全然わからないです・・・??」

「凛は悪くないってことだ!」

「え?僕、悪くないんですか?」

「当たり前だろう?烈司の勘だと、凛の方から関わるなって話だ!女の方からなんか言って来たら、聞くだけ聞いてやれってことだ!謝罪の言葉とかをな!」

「・・・ああ・・・はい、そういうことですか・・・」



要は、烈司さんの感的に、関わるのはよくない。

深く追求しないで、相手が何か言って車で接触するなってことね?

そう思った時、インターホンが響く。



「お、出前が来たか?」

「烈司、取りに行け。ついでに、飲み物も持って来い。」

「俺が取りに行くのかよ?」

「そうよ~!凛ちゃんのお部屋で、みんなで食べましょう~!」

「わはははは!胃袋の戦闘態勢は万端だぜ!」



食べ物が届いたことで、この話は終わる。

頬の痛みと、瑠華さんへの戸惑いがまだあったけど・・・




「凛、食えそうか?」

「は、はい!大丈夫です。」

「そうか。」



私を気遣う好きな人の姿を見たらどうでもよくなった。

その後私は、瑞希お兄ちゃんの隣でデリバリーの中華料理をおいしく頂いた。