「残念ながらな。ワケアリっぽい感じはしたんだけど、本人が言わない、保護者のオーナーちゃんも何か隠しててよ~・・・・今は聞かない方が良いって、俺の勘が働いてねぇー」
「烈司さんの勘ですか・・・」
「チッ!それじゃあ、知らねぇ方が安全か・・・」
占い師の言葉に、瑞希お兄ちゃんが忌々しそうな顔をする。
「一応、凛に言ったことは正解ってことか?」
「そういうことだな。他にわかったことと言えば、凛たんに加勢した龍志と亜都司ってガキ2人が埼玉県民であることだ。」
「え!?瑠華さんがそう言ったんですか!?」
「いいや。あいつらが乗ってた単車のナンバープレートが埼玉だったからよ。」
「あ・・・納得です。」
〔★確実に正解のケースだった★〕
「はっきり口にしなかったが、瑠華ちゃんが龍志&亜都司と、もめたっぽい口ぶりではあったぜ?」
「あ、それはわかります。」
「だな。亜都司ってガキの方なんざ、ふじこちゃんに食って掛かってたからな~」
「そうでしたね・・・ちょっと感じが悪かったです。」
(ちょっとというか、悪すぎだったけど・・・)
「わかるわぁ~!」
そんな私の言葉に、オネェさんが同調する。
「龍志って子の方があたし好みだったわぁ!しかも、凛ちゃんに熱視線を送ってたのが気になるぅ~!」
「え!?やっぱり・・・見られてましたか・・・?」
「馬鹿者。見られたではなく、メンチをきられただろう、凛道?」
「え!?あれって敵意でしたか!?」
「わはははは!!敵意丸出しだったぞー!ケンカ売りながら立ち去るって、どんだけ次回に期待しろってんだよ~!?」
「僕、彼らにはなにもしてませんが!?」
「気にすんな凛。『意味もなくニラむ』ってパターンもあるが・・・どうだろうな・・・」
「え!?意味があったんですか、瑞希お兄ちゃん!?」
言葉を濁す好きな人に、気になって問いかける。
それに相手は、私を見つめながらおっしゃった。


