彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「残念ながらな。ワケアリっぽい感じはしたんだけど、本人が言わない、保護者のオーナーちゃんも何か隠しててよ~・・・・今は聞かない方が良いって、俺の勘が働いてねぇー」

「烈司さんの勘ですか・・・」

「チッ!それじゃあ、知らねぇ方が安全か・・・」



占い師の言葉に、瑞希お兄ちゃんが忌々しそうな顔をする。



「一応、凛に言ったことは正解ってことか?」

「そういうことだな。他にわかったことと言えば、凛たんに加勢した龍志と亜都司ってガキ2人が埼玉県民であることだ。」

「え!?瑠華さんがそう言ったんですか!?」

「いいや。あいつらが乗ってた単車のナンバープレートが埼玉だったからよ。」

「あ・・・納得です。」



〔★確実に正解のケースだった★〕



「はっきり口にしなかったが、瑠華ちゃんが龍志&亜都司と、もめたっぽい口ぶりではあったぜ?」

「あ、それはわかります。」

「だな。亜都司ってガキの方なんざ、ふじこちゃんに食って掛かってたからな~」

「そうでしたね・・・ちょっと感じが悪かったです。」

(ちょっとというか、悪すぎだったけど・・・)



「わかるわぁ~!」



そんな私の言葉に、オネェさんが同調する。



「龍志って子の方があたし好みだったわぁ!しかも、凛ちゃんに熱視線を送ってたのが気になるぅ~!」

「え!?やっぱり・・・見られてましたか・・・?」

「馬鹿者。見られたではなく、メンチをきられただろう、凛道?」

「え!?あれって敵意でしたか!?」

「わはははは!!敵意丸出しだったぞー!ケンカ売りながら立ち去るって、どんだけ次回に期待しろってんだよ~!?」

「僕、彼らにはなにもしてませんが!?」

「気にすんな凛。『意味もなくニラむ』ってパターンもあるが・・・どうだろうな・・・」

「え!?意味があったんですか、瑞希お兄ちゃん!?」



言葉を濁す好きな人に、気になって問いかける。

それに相手は、私を見つめながらおっしゃった。