彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「なぁ、菅原さん以外で、新学期も頑張ろう会しないか!?」

「いいねぇ~!?カラオケに行っちゃう!?」

「ボウリングがよくない?」

「てか、俺のところのホテルで貸し切りできるけど?」

「え~マジで!?行きたい、行きたい!」

「菅原さん、俺らが嫌いみたいだから、好きな物同士で交流しようぜー!?」


(うぜぇーな・・・!)


しつこいくらい、わざとやってるのはわかってる。

宿題の側に、私を近づけないようにしてることも理解した。

だから、これ以上粘っても意味がないと判断する。


(宿題は、後で確認しよう・・・)


悔しいけど、諦めて席に戻る。

そんな私をニヤニヤしながら見る気持ち悪い奴ら。

こっちの反応を見て楽しんでいるらしい。

何もリアクションがないと、ウザさが増加するので、傷ついたふりをしてうつむいてみた。

下を向いた私の動きに、バカ共はすぐに食いついてきた。


「あれー?菅原さん、どうしたのかなぁー!?」

「泣いてんの~?嘘泣きでしょう!?」

「私らとあわないなら、学校やめればいいのにー?」


こいつらっ・・・・!!

(マジで、『菅原凛』じゃなかった、ぶっ飛ばしてやってるのに・・・!!)



じっとうつむいていれば、誰かが私の頭を殴った。


バシッ!

「痛っ!?」

「あたり~!」


上履きでたたかれたとわかった時、悪意のある声で叩いた男子が言う。

それを見て、手を叩いて笑う他のいじめっ子達。

そんな暴力と侮辱に我慢して、お地蔵様になってやり過ごす。

動きを止めた私の側で、明るい会話は続く。


「じゃあさ、山崎のホテルで決めちゃう!?」

「いいよ、いいよ!新しくしたバイキング、めっちゃ美味いんだぜ?」

「え~!?アルはある系!?」

「駄洒落かよ~」

「昼間から飲んじゃうとか、どんだけダメんず~!?」


法律違反の会話が聞こえてくるが無視。

あまりにも馬鹿な会話に嫌気がさす。



(未成年がお酒を飲むのはアウトでしょう?)

「未成年がお酒を飲むはアウトでしょう?」


私の思いを口にしたのは1人の女子。



「ルノア!?」



それもただの女子じゃない。


渕上ルノアは、私をいじめているいじめっ子のリーダーだった。



〔★諸悪の根源だった★〕