「お兄ちゃん・・・僕、本当に大丈夫なので、ご飯代をお支払い・・・」
「しなくていい!つーか、頬が腫れてるのに、熱々のラーメンが食えるか、凛?」
「え?あ、僕は良いので~」
「よくない!そうだ!冷やし中華頼んでやるよ!チャイナ亭の冷やし中華は美味いんだぜ!?」
「え、でも!?」
「あ!?もしかして、口の中切ったか!?冷やし中華のたれが染みそうか!?」
「い、いえ!口の中は切ってません!だから、大丈夫です!」
「じゃあ、冷やし中華2つ頼むか?ノーマルと塩味の2種類あるから、好きな方食べろよ?」
「え!?え・・・2つ頼むんですか??」
「おう!凛が味見して、美味かった方を食えよ!つーか、俺にも一口くれよなぁ~?」
「ええ!?」
(それはつまり、間接キッス・・・・!!)
「嫌か?」
「とんでもございません!お願いします!!」
(まさかのLOVEチャンスキター!!)
〔★凛はチャンスをものにした★〕
「じゃあ、冷やし中華のノーマルと塩味を2つだ、烈司!テレホンしろ!」
「へいへーい!どこまでブラコンなんだか・・・」
「なんか言ったか!?」
「言ってねぇーよ。あ、もしもし、チャイナ亭さん?出前頼みたいんすけどぉ~」
何か言いたそうな顔をしつつも、素直に電話する烈司さん。
「ちょっとー!凛ちゃんとイチャイチャしないでよ!あたしも凛ちゃんに、あーん♪したいわよ!?口移ししたーい!」
「あ?誰が、凛とあーん♪するって言ったんだよ?つーか、願望発言やめろ。」
「なにそれ!?ナチュラルにノロケてるわけ!?凛ちゃん、モニカちゃんとも1口ずつ、交換しましょうねぇ~!?」
「え!?ええと、それは~」
瑞希お兄ちゃん以外の間接キスは、不要なんだけどなー
〔★凛は好みがハッキリしている★〕


