彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



両親が知らない娘の一面。

私が、私であることが嫌いな理由。

その答えは通っている高校にあった。


「げ!ゴミ原来たじゃん?」

「菅原さん、休むと思ったんだけどな~夏休み明けだろう?」

「マジメ馬鹿は規則正しい生活するんだよ。大穴狙って儲けたぜ!」

「あーあ、1000円損した!」


舌打ちに合わせ、お菓子の空箱が飛んで来た。


「きゃ!」

「へーい!当たった!」

「ぎゃはははは!」


(飛んでくるのはわかってたよんだよ、クズがっ!)


よけると、さらにやられるので、最初の一撃は受けるようにしてる。

下駄箱で靴を履き替えて教室に向かう。


「1-Aのゴミ、学校来てるじゃんか?」

「来ない方に、1000円かけたのによ~」

「あたしも~!マジ菅原死ねばいいのに。」


知らない同級生、あるいは上級生から暴言を吐かれる。そうです。

両親が知らない菅原凛の秘密は――――――




(いじめられっ子であること。)




時々飛んでくる消しゴムやゴミをよけることなく、無抵抗で自分の教室に向かう。


「おはよう~夏休みどうだったー?」

「終わるのが早すぎるよ!始業式サボって帰りたーい!」

「・・・。」


にぎやかな教室に無言で入る。

その瞬間、うるさかった室内が静かになった。


「・・・。」

(新学期早々、これかよ?)


クラスメート全員が私を見てニヤニヤしてる。

少し前まで、一緒にいた子も変な顔で見てる。

それらを気にしないようにして席につく。

私が座ったのに合わせて、また周囲がうるさくなる。



(・・・・・・これもいじめ行為の1つか・・・・)



うるさくなったところで行動に出た。