彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「な、なんだよ、このガキ!?」

「格闘技・・・してんのか・・・!?いや・・・この痛み・・・!絶対してるっ・・・!!」

「マジかよ!?ふざけんなクソ女!?こんなガキ使って、立てつきやがって!!タダで済むと思っ――――――!?」


「あん!?やったのは俺だぞ!?女は関係ねぇだろう!!?」




ダン!!と、カウンターのテーブルを叩いて威嚇。




「「「ひっ!?」」」




それでピアス三兄弟達が、ビクッとしながら固まる。




「テメーらみたいな、都合が悪くなりゃあ、弱い奴に因縁つける馬鹿が一番ムカつくんだよ!!そんなに表に叩きだされて、地面の落書きに化けてぇーかっ!?」

「な、なにを~」




私の罵声に、口ピアスが他の客のドリンクを奪う。



「あ!?それは!」

「危ないっ!!」



奪われた客と、その客の相手をしていた女の子達が叫ぶ。



「山田さんがオーダーしてくれたばかりの日本酒のボトルが!」

「まだ、栓を開けてない酒ビンなのにー!」

「はっはっはっ!チョコちゃんならそれぐらい、返り討ちだな!」

「はあ!?どこの会長さんか知りませんけど、チョコちゃんを止めて下さいよ!?」

「大丈夫です。」



テンション上がる会長と、慌てる瑠華さんに向かって私は伝える。



「酒ビン1本で窃盗罪(せっとうざい)成立という・・・ちんけな罪状の馬鹿には負けません。」

「てめ!?ば、馬鹿にしやがって――――――――!!」



真っ赤な顔で叫ぶと、口を開けていないビンの底を私に向ける。



「粉々にしてやんよっ!!」



そう言って襲い掛かってきたので、当たる前によけて、蹴りを入れて鎮めようと思ったら――――――――――




ゴッ!!

「ぶあ!?」

「え!?」



私を殴ろうとした口ピアスの襟を、知らない男がつかんで壁に叩きつけていた。



「中坊相手に、大人げねぇぞテメーら?」



私への攻撃を阻止した上に、かばうように前に立つ。