「な、なんだよ、このガキ!?」
「格闘技・・・してんのか・・・!?いや・・・この痛み・・・!絶対してるっ・・・!!」
「マジかよ!?ふざけんなクソ女!?こんなガキ使って、立てつきやがって!!タダで済むと思っ――――――!?」
「あん!?やったのは俺だぞ!?女は関係ねぇだろう!!?」
ダン!!と、カウンターのテーブルを叩いて威嚇。
「「「ひっ!?」」」
それでピアス三兄弟達が、ビクッとしながら固まる。
「テメーらみたいな、都合が悪くなりゃあ、弱い奴に因縁つける馬鹿が一番ムカつくんだよ!!そんなに表に叩きだされて、地面の落書きに化けてぇーかっ!?」
「な、なにを~」
私の罵声に、口ピアスが他の客のドリンクを奪う。
「あ!?それは!」
「危ないっ!!」
奪われた客と、その客の相手をしていた女の子達が叫ぶ。
「山田さんがオーダーしてくれたばかりの日本酒のボトルが!」
「まだ、栓を開けてない酒ビンなのにー!」
「はっはっはっ!チョコちゃんならそれぐらい、返り討ちだな!」
「はあ!?どこの会長さんか知りませんけど、チョコちゃんを止めて下さいよ!?」
「大丈夫です。」
テンション上がる会長と、慌てる瑠華さんに向かって私は伝える。
「酒ビン1本で窃盗罪(せっとうざい)成立という・・・ちんけな罪状の馬鹿には負けません。」
「てめ!?ば、馬鹿にしやがって――――――――!!」
真っ赤な顔で叫ぶと、口を開けていないビンの底を私に向ける。
「粉々にしてやんよっ!!」
そう言って襲い掛かってきたので、当たる前によけて、蹴りを入れて鎮めようと思ったら――――――――――
ゴッ!!
「ぶあ!?」
「え!?」
私を殴ろうとした口ピアスの襟を、知らない男がつかんで壁に叩きつけていた。
「中坊相手に、大人げねぇぞテメーら?」
私への攻撃を阻止した上に、かばうように前に立つ。


