彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「な!?脅かすなよ、クソジジイ!」

「ただのジジイかよ!」

「ざけんな!ジジイ!!」

「わしがジジイなら、お前らはクソガキだなー!?おい、低レベルのクソガキ!その坊やを怒らせないうちに帰りな。」

「会長さん、ちょっと!」

「この子は、うちの自慢の秘蔵っ子!天下無敵のチョコちゃんだからな~!?」



そう言うと、私の側まできて、得意げに私の肩を抱くおじいさん。

それであからさまに、私を見下す表情になるピアス3兄弟。



「はあ~!?なんだそれ?その弱いガキのどこが天下無敵―??」

「おい!会長って呼ばれてたけど、ボクシングジムの会長かなんかか?」

「だったら、シロートに手を出した方が悪いよな~俺らシロートだぞ、コラ?」

「つーか、こんなちっこいのなら、余裕で勝てるだろう?」

「てか、簡単にぶっ飛ばせるサイズだろう~!?ひゃははは!」



勘違いした男達が私を挑発する。



「おい、ちょっとパンチしてみろよ。」



手のひらを私にかざし、手招きをしてくる耳ピアス。



「打って来いよ、ライト級のおチビちゃ~ん?」



しかも、階級まで勝手に決めつけている。



〔★凛はサイズで判断された★〕



とりあえず、ため息を我慢しながら教えた。



「僕、別にボクシングの選手でも何でもないんですけど?」

「いいからやれよ!怖いのかぁー!?」

「後で苦情言われても困るので、したくないんですけど?」

「するかよ、ばーか!本気でやってみろ、馬鹿ガキ!」

「こいつ倒せたら、その女はカンベンしてやるよ!」

「え?本当ですか?」



そういうことなら話は早い!



「じゃあ、パンチします。」

「チョコちゃん!?」

「彼女をあきらめて帰るなら、相手をしてあげます。」

「なっ!?ダメよ、チョコちゃん!」



私の言葉に、怖い顔で近寄ってくるふじこさんこと瑠華さん。



「やめなさい!相手が悪いわ!」

「え?知り合いですか?」

「違う!違うけど・・・」



そこで初めて、強気の瑠華さんがうろたえる。

ここまでの流れを聞いて、全くの赤の他人ではないと思う。

だけど、瑠華さんの方は男達との関係を強く否定してる。



(何か訳あり?)



険しい顔の彼女を見ていたら肩を叩かれた。