彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




白い紙で、帯で、まとめられていた昔の偉い人の肖像画と10000の数字が印字されたの印刷物。



「これが俺らから、『ふじこ』の指名料だっ!」



ドン!という音に合わせ、札束がテーブルに置かれる。



「え!?る・・・『ふじこ』さんの指名料?」



聞き返せば、得意げに鼻ピアスが言った。



「そうだっ!100万ある!」

「100万!?」

「そうだぞ、小僧!100万だぞ~!?100万!」



見せびらかすように、私の前で札束をヒラヒラさせる。



「売春女相手にこれだけ金出すって、俺らは良い上客様だろう~!?」



(これが100万円って・・・)

「薄いですね。」

「「「あん?」」」

「チョコちゃん!?」

「『ふじこ』お姉さん、本当にあれ、100枚あるの?100万円って、思ってたより少なーい。厚みがなくて薄いんですね~?」

「「「・・・・・・・え?」」」



そう言ったら、お店の中に響いていた人の声がやむ。




「それとも~薄っぺらい人間が持っているから、100万円がしょぼくてぇ~薄っぺらーく、見えるのでしょうか?」




小首をかしげながら聞けば、ふじこさんの表情が変わる。



「ぷっ!?―――――――あはははは!」

「ふじこさん?」



なぜかの大爆笑。

しかも、彼女だけじゃない。



「だはははは!う、薄いって~!?」

「キャハハ!ウケる~!チョー真顔!」

「100枚が少ないって!ぶははは!そうだな~言われてみればそうだよな~!?」

「つーか、あの子の言う通りじゃんねぇーのかー!?そこの薄っぺらい人間ー!?」

「どちら様だよお前ら~!?週2で通ってるけど、見たことねぇーぞ!?」

「はいはーい!開店当初から来てる俺も、初めましてだぜ~!?」

「札束見せるような馬鹿客なら、絶対覚えてるっつーの!ハハハ!!」



私の言葉で、にぎやかだったお店が活気を取り戻す。

同時に、金を見せた男達が真っ赤になる。



〔★凛の感想、周囲の味方を盛り上げた★〕