白い紙で、帯で、まとめられていた昔の偉い人の肖像画と10000の数字が印字されたの印刷物。
「これが俺らから、『ふじこ』の指名料だっ!」
ドン!という音に合わせ、札束がテーブルに置かれる。
「え!?る・・・『ふじこ』さんの指名料?」
聞き返せば、得意げに鼻ピアスが言った。
「そうだっ!100万ある!」
「100万!?」
「そうだぞ、小僧!100万だぞ~!?100万!」
見せびらかすように、私の前で札束をヒラヒラさせる。
「売春女相手にこれだけ金出すって、俺らは良い上客様だろう~!?」
(これが100万円って・・・)
「薄いですね。」
「「「あん?」」」
「チョコちゃん!?」
「『ふじこ』お姉さん、本当にあれ、100枚あるの?100万円って、思ってたより少なーい。厚みがなくて薄いんですね~?」
「「「・・・・・・・え?」」」
そう言ったら、お店の中に響いていた人の声がやむ。
「それとも~薄っぺらい人間が持っているから、100万円がしょぼくてぇ~薄っぺらーく、見えるのでしょうか?」
小首をかしげながら聞けば、ふじこさんの表情が変わる。
「ぷっ!?―――――――あはははは!」
「ふじこさん?」
なぜかの大爆笑。
しかも、彼女だけじゃない。
「だはははは!う、薄いって~!?」
「キャハハ!ウケる~!チョー真顔!」
「100枚が少ないって!ぶははは!そうだな~言われてみればそうだよな~!?」
「つーか、あの子の言う通りじゃんねぇーのかー!?そこの薄っぺらい人間ー!?」
「どちら様だよお前ら~!?週2で通ってるけど、見たことねぇーぞ!?」
「はいはーい!開店当初から来てる俺も、初めましてだぜ~!?」
「札束見せるような馬鹿客なら、絶対覚えてるっつーの!ハハハ!!」
私の言葉で、にぎやかだったお店が活気を取り戻す。
同時に、金を見せた男達が真っ赤になる。
〔★凛の感想、周囲の味方を盛り上げた★〕


