彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




そいつらは、私をじっくりと、観察しながらしゃべる。



「瑠華~男の趣味変わった?」

「男に飽きたとか、ウケるんですけどー!?」

「『ぐれいと』さんみたいな、刺激的な男が良かったんじゃねぇーの?」



(ぐれいと??え?なに?外国人?)



名前の感じからして外国人?

ハーフ?

帰化した人?



(てか、瑠華さんと知り合い?)



あまりの不釣り合いに、瑠華さんを見る。




「・・・どちら様?」



私に向けてくれた笑顔は消えており、冷たい表情でピアス3兄弟に対してそっけなく言う瑠華さん。



「ハハハ!いきなり他人行儀~!?じらすねー!?」

「当店は会員制ですが、会員カードのご提示を願えますか?」

「知らないようだから教えるけどさ~俺ら今じゃ、『あの人』の側近よー?顔パスでいいんだよー?」

「そうそう!久しぶりなのに、つれないなぁ~瑠華しゃん?」

「人違いでしょう?あたしは、『ふじこ』よ。会員カードを見せて下さい。」

「ギャハハハ!だから顔パスだって!瑠華ちゃん、あいかわらず、エロい体のしてるじゃんか!?今でも一晩、5万でからだ売ってんだろう~!?相手してくれるんだろう?」

「!?」



「なっ!?」

(なんてこというの!?)



どれも嫌な感じだったけど、耳ピアスの言葉がすごく不快だった。

声も大きいため、周りのお客さんや同僚もこちらを見始める。

そんな周りの視線を楽しむように、男たちはしゃべる。



「わかってんだぜ~瑠華のこの後のスケジュール!」

「仕事、早上がりで終わるんだろう~その後、俺と楽しもうぜ~!?」

「俺らだろう、俺ら!追加で金払えば、エッチなサービスしてくれるんだろう~?」

「ちょっと・・・」



これは一言注意した方がいい。

そう思って口を開いたけど――――――――



「会員カードを見せないと言うことは、うちのお客様じゃないとみなします!」



私よりも、瑠華さんの対応の方が早かった。



「だれか!変な客よ!つまみだして!」



ふじこさんが大声で、スタッフさんを呼ぶ。

それに対して、男達は―――――――



「聞えなかったのかよ?俺ら、『永山偉人(ながやまぐれいと)さん』の指示で来てんだぞ!?」



ドスの利いたどや顔で言い放った。



「なんですって!?」



(本当になんですって!?って、感じな名前だな。)


てか、どこの国の人だろう?



引き続き、様子をうかがっていれば、ノリノリな様子でピアス3兄弟はしゃべる。