そいつらは、私をじっくりと、観察しながらしゃべる。
「瑠華~男の趣味変わった?」
「男に飽きたとか、ウケるんですけどー!?」
「『ぐれいと』さんみたいな、刺激的な男が良かったんじゃねぇーの?」
(ぐれいと??え?なに?外国人?)
名前の感じからして外国人?
ハーフ?
帰化した人?
(てか、瑠華さんと知り合い?)
あまりの不釣り合いに、瑠華さんを見る。
「・・・どちら様?」
私に向けてくれた笑顔は消えており、冷たい表情でピアス3兄弟に対してそっけなく言う瑠華さん。
「ハハハ!いきなり他人行儀~!?じらすねー!?」
「当店は会員制ですが、会員カードのご提示を願えますか?」
「知らないようだから教えるけどさ~俺ら今じゃ、『あの人』の側近よー?顔パスでいいんだよー?」
「そうそう!久しぶりなのに、つれないなぁ~瑠華しゃん?」
「人違いでしょう?あたしは、『ふじこ』よ。会員カードを見せて下さい。」
「ギャハハハ!だから顔パスだって!瑠華ちゃん、あいかわらず、エロい体のしてるじゃんか!?今でも一晩、5万でからだ売ってんだろう~!?相手してくれるんだろう?」
「!?」
「なっ!?」
(なんてこというの!?)
どれも嫌な感じだったけど、耳ピアスの言葉がすごく不快だった。
声も大きいため、周りのお客さんや同僚もこちらを見始める。
そんな周りの視線を楽しむように、男たちはしゃべる。
「わかってんだぜ~瑠華のこの後のスケジュール!」
「仕事、早上がりで終わるんだろう~その後、俺と楽しもうぜ~!?」
「俺らだろう、俺ら!追加で金払えば、エッチなサービスしてくれるんだろう~?」
「ちょっと・・・」
これは一言注意した方がいい。
そう思って口を開いたけど――――――――
「会員カードを見せないと言うことは、うちのお客様じゃないとみなします!」
私よりも、瑠華さんの対応の方が早かった。
「だれか!変な客よ!つまみだして!」
ふじこさんが大声で、スタッフさんを呼ぶ。
それに対して、男達は―――――――
「聞えなかったのかよ?俺ら、『永山偉人(ながやまぐれいと)さん』の指示で来てんだぞ!?」
ドスの利いたどや顔で言い放った。
「なんですって!?」
(本当になんですって!?って、感じな名前だな。)
てか、どこの国の人だろう?
引き続き、様子をうかがっていれば、ノリノリな様子でピアス3兄弟はしゃべる。


