彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「瑠華さん、洞察力(どうさつりょく)がありすぎですよ。だから人気ナンバーワンになれるのですね。」

「ほめ過ぎよ、チョコちゃん。あと、気も遣いすぎ。つかれない?」

「いえ、僕はそんな!むしろ・・・アルコールを扱うお店で働く『ふじこ』さんの方が大変でしょう?」

「ふふふ・・・やっと、『ふじこ』呼びに慣れてきたわね?」

「あ、はい。本当ですね。」

「ありがとうね、チョコちゃん。」

「いいえ!あの、ドリンク運ぶの手伝います!大人数ですし~」

「あたしからお仕事とる気?それとも、『硬派のアピール』してるのかしら?」

「いえ、僕もお手伝いでドリンクを運ぶんですけど、この量は重いと思ったので・・・?」

「ぷっ!あははは!そう~ありがとう!なんだかあたし、本当にチョコちゃんが好きになっちゃいそう!」

「ありがとうございます。僕も『ふじこ』さんが好きですよ。」

「その好きが、『LOVE』って意味だったらどうする?」

「へ?」



そう言うと、私のアゴをつかんで引き寄せるお姉様。




「チョコちゃん・・・」

「る・・・ふ、『ふじこ』さん??」



甘い香りと、艶っぽい唇が顔に近づく。

ネイルで飾られた指が、私の鼻をなぞってからシルキロールに触れた時だった。






「くははは!!相変わらず、男をだますのが上手いなぁ~瑠華!!?」





下品な声が真後ろでした。



「え?」

「おいおい、ここは中坊が出入りしていいところじゃねぇーぞ?」

「店のモラルが低すぎだろうー?」

「さすが、瑠華ちゃんの雇ってるだけあるよなぁ~?」



声をかけてきたのは、知らない男3人。

似たような服装をしていたが、見分け方は、派手な鼻ピアスと口ピアスと耳ピアスだった。



(ピアス3兄弟?)



〔★凛は早速、あだ名をつけた★〕