「瑠華さん、洞察力(どうさつりょく)がありすぎですよ。だから人気ナンバーワンになれるのですね。」
「ほめ過ぎよ、チョコちゃん。あと、気も遣いすぎ。つかれない?」
「いえ、僕はそんな!むしろ・・・アルコールを扱うお店で働く『ふじこ』さんの方が大変でしょう?」
「ふふふ・・・やっと、『ふじこ』呼びに慣れてきたわね?」
「あ、はい。本当ですね。」
「ありがとうね、チョコちゃん。」
「いいえ!あの、ドリンク運ぶの手伝います!大人数ですし~」
「あたしからお仕事とる気?それとも、『硬派のアピール』してるのかしら?」
「いえ、僕もお手伝いでドリンクを運ぶんですけど、この量は重いと思ったので・・・?」
「ぷっ!あははは!そう~ありがとう!なんだかあたし、本当にチョコちゃんが好きになっちゃいそう!」
「ありがとうございます。僕も『ふじこ』さんが好きですよ。」
「その好きが、『LOVE』って意味だったらどうする?」
「へ?」
そう言うと、私のアゴをつかんで引き寄せるお姉様。
「チョコちゃん・・・」
「る・・・ふ、『ふじこ』さん??」
甘い香りと、艶っぽい唇が顔に近づく。
ネイルで飾られた指が、私の鼻をなぞってからシルキロールに触れた時だった。
「くははは!!相変わらず、男をだますのが上手いなぁ~瑠華!!?」
下品な声が真後ろでした。
「え?」
「おいおい、ここは中坊が出入りしていいところじゃねぇーぞ?」
「店のモラルが低すぎだろうー?」
「さすが、瑠華ちゃんの雇ってるだけあるよなぁ~?」
声をかけてきたのは、知らない男3人。
似たような服装をしていたが、見分け方は、派手な鼻ピアスと口ピアスと耳ピアスだった。
(ピアス3兄弟?)
〔★凛は早速、あだ名をつけた★〕


