「え!?ちょっとダメよー?仮に連絡先の交換頼まれてもしちゃだめよ?」
「ええ!?し、しませんよ!」
「とか言いながら、あたしとはしたわよね?」
「ええっ!?あ、あれは、瑠華さんが強引に――――――!!」
「ふじこ。」
「むぎゅ!?」
マスク越し、ピンポイントで、彼女の人差し指が私の唇の中心を抑えた。
「ここでは、ふ・じ・こ・よ、チョコちゃん?」
「ふ、ふじこ、さん・・・」
「良い子ね♪」
そう言って人差し指を離すと、その指を自分の唇にあてるふじこさん。
「ごほうび♪」
チュッと、人差し指による投げキッスを私にくれる美女。
(わぁあ~~~~!)
同性だけど、そのセクシーさにドキドキしてしまう!!
「チョコちゃんって、本当に話しやすいわぁ~なんでだろうなぁ~・・・?」
「な、なぜでしょうか?」
「ふふふ♪オーダーしなかったけど、何かドリンク用意しようか?ウーロン茶でいいんだっけ?」
「りょ、緑茶の冷たいのでお願いします。」
「あははは!健康的ね~?いいわよぉ~愛情込めて、美味しくて冷たい緑茶を用意したげる!」
「あ、ありがとうございます。出来れば僕よりも、瑞希お兄ちゃんのを一番美味しくお願いします。」
「おほほほ!本当にお兄さん大好きね!?任せて~これでもふじこお姉さんは、現場で経験積んでるのよ~?だいじょーぶ♪美味しいのを作ってあげるから♪」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして~ここの子の半数は、お客の注文を自分で作れるからね~目の前で作りながらおしゃべりしたりするの。セクシーでアダルトだけじゃ、常連さんは作れないからね~」
(セクシーでアダルト・・・)
そう語るふじこさんが、なぜだか悲しそうに見えた。
顔は笑ってるけど、作り物の笑顔のような気がした。
「あの、ふじこさん・・・・」
「んー?なぁーに?」
だから私は言ってしまった。
「先ほどは、誠に申し訳ありませんでしたー!!」
カウンターに額を押し付けて謝罪。
〔★全力で頭を下げた★〕


