彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「え!?ちょっとダメよー?仮に連絡先の交換頼まれてもしちゃだめよ?」

「ええ!?し、しませんよ!」

「とか言いながら、あたしとはしたわよね?」

「ええっ!?あ、あれは、瑠華さんが強引に――――――!!」

「ふじこ。」

「むぎゅ!?」



マスク越し、ピンポイントで、彼女の人差し指が私の唇の中心を抑えた。



「ここでは、ふ・じ・こ・よ、チョコちゃん?」

「ふ、ふじこ、さん・・・」

「良い子ね♪」



そう言って人差し指を離すと、その指を自分の唇にあてるふじこさん。



「ごほうび♪」



チュッと、人差し指による投げキッスを私にくれる美女。



(わぁあ~~~~!)


同性だけど、そのセクシーさにドキドキしてしまう!!



「チョコちゃんって、本当に話しやすいわぁ~なんでだろうなぁ~・・・?」

「な、なぜでしょうか?」

「ふふふ♪オーダーしなかったけど、何かドリンク用意しようか?ウーロン茶でいいんだっけ?」

「りょ、緑茶の冷たいのでお願いします。」

「あははは!健康的ね~?いいわよぉ~愛情込めて、美味しくて冷たい緑茶を用意したげる!」

「あ、ありがとうございます。出来れば僕よりも、瑞希お兄ちゃんのを一番美味しくお願いします。」

「おほほほ!本当にお兄さん大好きね!?任せて~これでもふじこお姉さんは、現場で経験積んでるのよ~?だいじょーぶ♪美味しいのを作ってあげるから♪」

「ありがとうございます!」

「どういたしまして~ここの子の半数は、お客の注文を自分で作れるからね~目の前で作りながらおしゃべりしたりするの。セクシーでアダルトだけじゃ、常連さんは作れないからね~」



(セクシーでアダルト・・・)



そう語るふじこさんが、なぜだか悲しそうに見えた。

顔は笑ってるけど、作り物の笑顔のような気がした。



「あの、ふじこさん・・・・」

「んー?なぁーに?」



だから私は言ってしまった。




「先ほどは、誠に申し訳ありませんでしたー!!」




カウンターに額を押し付けて謝罪。



〔★全力で頭を下げた★〕